チャイルド44 森に消えた子供たち

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ダニエル・エスピノーサ監督

トム・ハーディ
ゲイリー・オールドマン
ノオミ・ラパス
ジョエル・キナマン
パディ・コシンダイン

 1953年、スターリン体制下のソ連。9才~14才の子供たちが全裸の変死体として発見される。犯罪なき理想国家をかかげるスターリンは、殺人事件は国家の理念に反するところから事故として処理してしまう。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)は親友の息子の死をきっかけに、自らが秘密警察に追われる立場になりながらも事件の捜査を開始する。


 原作読んでるんだけど、大まかな内容しか覚えてなくて・・・(^_^;)思ってたイメージとはちょっと違ってました。
 子供の殺人事件がメインじゃなくて、デミドフ夫婦に焦点を当てて描かれた物語だと思いました。スターリン体制下という時代背景がとても重要になっています。
 秘密警察は反政府的な運動、思想が疑われる人たちを容赦なく弾圧していました。国民の中にも密告者がまぎれているのが恐いですねー疑われたら最後です(>_<)スパイ容疑の獣医ゴロツキー逮捕のシーンは彼らの非情さに憤りを感じました。
 レオの妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にスパイ容疑がかけられたことから、夫婦の運命が大きく変わり始めます。秘密警察の捜査官の妻がスパイ容疑って!さあどうする、レオ。緊張感ある展開に目が離せません。
 並行して子供たちが次々と行方不明となり、惨殺体で発見されるという事件が発生。事故死として処理されてしまうのですが、あきらかに怪しい。後半はレオがライーサ、ネステロフ将軍(ゲイリー・オールドマン)の協力を得ながら事件の捜査をし、犯人に迫っていくところが見どころです。秘密警察に追われるスリルと犯人の推理が面白かったです。
 レオの元部下ワシーリーがとにかくイヤな奴で、昔恥をかかされたことを逆恨み?ライーサへの横恋慕?なのかレオを目の敵にしてるのです。ジョエル・キナマン、新ロボコップですよね。イケメンなのに(笑)超憎たらしかったです。ノオミ・ラパスは目をひくようなタイプではなかったけど存在感はあったし、ハードなアクションも頑張っていましたね。ヴァンサン・カッセル、パディ・コシンダインも手堅いキャステイングだと思いました。コシンダインが老けててびっくり@@
 目的の一つだった(笑)ゲリオはやっぱり素敵でしたよ^^でもバットマン~といい主役を助ける警官役になっちゃって、なんか寂しいですね。若い頃だったらワシーリーの役ハマってたと思う。ゲリオの悪徳警官が見たいー「蜘蛛女」のDVD買おうかしらん(笑)
 レオは内面の優しさが出ていましたね。さらにタフであるとなるとやっぱりトム・ハーディはぴったりでした。レオとライーサは大変な状況になってしまうし、危険な目にも遭うのですが、二人の関係がどんどんよくなっていくところがよかったです。ラストもよかった。重厚なミステリーで、かなり好きなタイプの映画でした。製作はリドリー・スコット監督なんですよね、納得。  

トム・アット・ザ・ファーム

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グザビエ・ドラン監督

グザビエ・ドラン
ピエール・イヴ・カルディナル
リズ・ロワ
エヴリーヌ・ブロシュ
マニュエル・タドロス

 モントリオールの広告代理店で働くトム(グザビエ・ドラン)は交通事故で死んだ恋人のギヨームの葬儀に出席するためにギヨームの実家である農場を訪れる。そこにはギヨームの母アガット(リズ・ロワ)、ギヨームの兄フランシス(ピエール・イヴ・カルディナル)が二人で暮らしていた。ギヨームは生前、ゲイの恋人であるトムのことを隠していた。


 「わたしはロランス」「マイ・マザー」どちらも惹きつけられる映画だったので、注目していたグザビエ・ドラン監督作品。映画館で上映、しかもサイコスリラーということですごく楽しみにしてました♪主演もドラン監督が務めております。
 冒頭の田園の中に一本の道が続いている風景が印象的。「風のささやき」、「プルートで朝食を」でも使われていましたね。まずトムがギヨームの家を訪れるシーンにドキドキしました。ギヨームの母親アガット役のリズ・ロウが素敵。アガットは息子を亡くしたばかりということもあり精神状態が不安定という感じがしましたね。終盤、キレるシーンがあるんだけど同じ人とは思えないくらいの豹変ぶりは圧巻でした@@最初少しの間出てこなかったギヨームの兄フランシスにしばし想像をめぐらす。いやも~イケメンなんだけど表情からして恐いオーラが出まくってるんですよ。この親子恐い(^_^;)
 フランシスはトムに対して精神的、肉体的にも圧力をかけてきます。傷の手当てをしてあげたりたまに優しかったりするんですよね、そんな彼に心を乱されるトム。大好きだった人の兄だから彼の面影を感じてもいたのかな。二人が踊るシーン、男性同士なのにこの美しさ、セクシーさは何@@すっかり見とれてしまいました。
 暴力的な支配、依存によってトムがだんだん逃げられない状況になっていくところが恐かったですね。サラが訪ねてくるところは、何が起こるかわからない雰囲気の中、それぞれが発する言葉一つ一つがドキドキするくらいの緊張感。サラの登場は、トムにとって爆弾発言などはあったものの、目をさますきっかけになったんじゃないかな(来てよかった)
 終盤はハラハラする展開、そしてゾッとするシーンも(・_・;)ラストはそれぞれのとらえ方で違ってくると思うのですが、いい方に考えたいですね。会話によって感じる心理的な恐さ、いつ一線を越えるのかとドキドキする演出が素晴らしかったです。冷たい感じのする美しい映像、音楽もよかった。ドラン監督、やっぱり美形~主役探す必要ないですね(笑)サスペンスも独特の雰囲気で惹きつけられました。今後の作品がますます楽しみです♪

デビルズ・ノット

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アトム・エゴヤン監督

コリン・ファース
リース・ウィザースプーン
デイン・デハーン
アレッサンドロ・ニヴォラ
ブルース・グリーンウッド
エイミー・ライアン
ミレイユ・イーノス
ジェームズ・ウイリアム・ハムリック

 1993年初夏。アメリカ、アーカンソー州ウエルト・メンフィスで児童の猟奇殺人が発生。少年たちは「悪魔の巣窟」と呼ばれる沼の底から全裸で発見された。捜査線上に浮かびあがった不審人物は決め手に欠け、16~18歳の悪魔崇拝と噂される若者3人が逮捕される。


 戦慄のミステリーの文字にひかれて、よくよく見たらアトム・エゴヤン監督だし、コリン・ファースやリース、デイン・デハーンくんという豪華なキャスティングで、一気に注目度がUPして観賞。「スウィート・ヒア・アフター」のような重苦しい映画でした。
 児童3人が殺された「ウエスト・メンフィス3事件」の実話で、登場人物は実在、実名のキャラクターになっています。
 なにげない母と子の風景、その後ミステリアスな森が子供たちを飲みこんでいく。映像が美しいぶんその光景が目にやきついてしまいます。
 少年たちが発見されるシーン、あまりにむごい姿はショッキングでかなりキツかったです(>_<)異常な状況にサイコパスの犯行という印象を持ったのですが、後から考えるとそう見せかけたのかもという気もしてきます。
 メインとなるのは3人の若者を警察が犯人と断定するまでの過程です。わけのわからない証人たちや証拠の紛失など警察への不信感はつのるばかり。裁判官からも彼らに対する偏見が感じられ、警察との間で暗黙の了解があるのではないかと疑ってしまいます
 疑問を持った私立探偵のロン(コリン・ファース)が独自に調査を始めます。被害者の子供の母親パム(リース・ウィザースプーン)も何かおかしいと思い始めてるんですよね。そんな彼女に対する夫の威圧的な態度が気になりました。
 捜査線上に浮かびあがった人物、それ以外の子供たちと近しい人、誰もが怪しく思えてくる。そんなはっきりした証拠がない中での若者たちの逮捕には憤りを感じました。もし冤罪だったら犯人は野放しになってるわけだし、恐ろしいことです。
 リースがおばさんぽくなっててびっくり@@(役づくり?)キューティー・ブロンドが懐かしい。深い悲しみが伝わる演技素晴らしかったです。デハーンくんは不審人物の一人でした(>_<)
 真実はわからないまま。見る側に考える材料を与え、心に重いものを残していく映画だと思います。  

友よ、さらばと言おう

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フレッド・カヴァイエ監督

ヴァンサン・ランドン
ジル・ルルーシュ
ナディーン・ラバキー

 親友同士の刑事シモン(ヴァンサン・ランドン)とフランク(ジル・ルルーシュ)は任務終了を祝った後、同じ車に同乗して帰宅する途中に衝突事故を起こし3人の命が奪われる。運転席で重傷を負ったシモンは飲酒運転が発覚して懲戒免職になり、逮捕される。6年後、罪の意識をひきずるシモンは家族にもここをを閉ざし離婚。そんな彼をフランクは常に気にかけていた。ある日マフィアの事件にシモンの息子テオが巻き込まれ、命を狙われる。


 男の映画の匂いがして反応(笑)好きなタイプの映画でした^^おじさん二人が主役というところも好感が持てましたよ。シモンとフランクの友情にグッときました。
 まず最初の車の中でのバトルが見応えありましたね~フランク、めっちゃ強い!@@飲酒運転で人身事故を起こして刑務所送りなったシモンは出所しても罪の意識から逃れられない。事故の時フランクも同じ車に乗っていたこともあり、刑事を続けているフランクは何かとシモンを気遣いサポートしています。
 フランクが捜査している連続殺人に絡む麻薬密売グループの事件にシモンの息子テオが巻き込まれてしまいます。テオがマフィアに追われる闘技場ではハラハラしました。テオを必死で守るシモン、疎遠になっていた親子の絆が強くなったいいシーンでした^^
 アクションは他にもマフィアのアジトにシモンとフランクが二人で乗り込んでからの銃撃戦(アジトに向かう前の二人のやりとりがシビレます)クライマックスの特急列車TGVでのマフィアとの死闘が見どころです^^
 ヴァンサン・ランドン、渋いっ。男くさくてカッコよかったです。パパにしては子供ちっちゃすぎな感じがしたけど、ママは若いからね(笑)ジル・ルルーシュも石原軍団っぽくて(笑)タフな刑事役がピッタリでした。
 シモン家族の身を案じて献身的に行動するフランクの姿には何かあるという気がしていましたが、それはやがて明らかになります。そのことをシモンは知っていたんじゃないかな。ラストは二人の友情に胸が熱くなりました。
 あれ?マフィアのビジュアルとか全然覚えてない。病院でシモンに殺されそうになってた人いたけど(^_^;)そんなんで悪役の存在感がなかったけど、その分二人の友情に焦点を当てて描かれていたのでよかったと思います^^ 

冷たい熱帯魚

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園子温監督

吹越満
でんでん
黒沢あすか
神楽坂恵
梶原ひかり
渡辺哲

 小さな熱帯魚店を経営する社本(吹越満)は娘の美津子(梶原ひかり)がスーパーで万引きしため、店に呼び出される。その場を救ってくれたのは同業の巨大熱帯魚店アマゾンゴールドのオーナー村田(でんでん)だった。社本は美津子がアマゾンゴールドで働くことになり村田と親しくなるが、村田には恐ろしい裏の顔があった。


 やっと観ました。園監督作品は「エクステ」に次いで2作目の観賞。面白かったです。ただし、映像は色々な意味で衝撃的なので覚悟が必要です。「ボデーを透明にする」ってそういうことだったのね~(^_^;)
 「悪魔は笑顔で近づいてくる」社本のピンチを救った村田、若干胡散臭い気もしましたが(^_^;)最初はいい人オーラ全開。美津子の万引きがきっかけで村田は社本の家族と深く関わりを持っていきます。社本は戸惑いながらもどんどん村田のペースに巻き込まれてしまいます。
 本性をあらわしてからの村田は恐かったですね~殺しからの一連の流れるような行動@@慣れてるんですよね(汗)凄惨な光景の中でどこかコミカルな演出がより異常性を際立たせていたように思います。
 でんでん、すごすぎます!残っていたあまちゃんの組合長のイメージが吹き飛びました(笑)人のいいおじさんから猟奇殺人犯までピタリとハマるという貴重な存在ですね。私の中で「黒い家」の大竹しのぶさんと共に最強の悪人として記憶に残ることでしょう。村田の妻愛子役の黒沢さんの体当たり演技も素晴らしかったです。この女優さんは初めて見たのですが、園監督の映画の常連なのかな?気になります^^
 社本、気づいたときには断れない状況になっていて、殺人の共犯にさせられてしまいましたね。知ってしまったら最後村田の言う事を聞くしかなく、凄惨な場面を目にして追い詰められていく姿がとてもリアルで彼の恐怖が伝わってきました。吹越さん、ハマり役!ラストでの捨て身の振り切った演技はみごと!正気じゃない人たちと関わってしまった主人公が正気じゃなくなってしまうというお話でした。
 この映画、実際の事件をベースに描かれているそうです。ちょっと参考にしてるだけかなって思ったらそうでもなかったみたい(汗)ほんとに恐ろしくなりました(>_<) 
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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