灼熱の魂

shakunetsub.jpg

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

ルブナ・アザバル
メリッサ・デゾルモー=プーラン
マキシム・ゴーデット
レミー・ジラール

 中東系カナダ人女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)はずっと世間に背を向けて生きてきた。彼女は双子の姉妹ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)に謎めいた遺書と2通の手紙を残してこの世を去った。2通の手紙はジャンヌとシモンが存在すら知らされていない兄と父親に宛てられていた。二人は母の祖国地を訪ね、数奇な人生と家族の宿命を探り当てていく。


 母の遺書に込められた思い、2通の手紙を渡す父と兄とは?母ナワルの人生をたどりながら紐解いていくミステリーはちょっと味わったことのない衝撃でした@@ネタバレ厳禁!
 オープニング、レディオヘッドの曲をバックに丸坊主にされる少年たちの姿を映し出す。じっとこちらを見つめる一人の少年、その怒りにもにた表情がアップになる。やがて彼の姿を必ず思い出す時がくるでしょう。
 ジャンヌは母の故郷を訪れ、さまざまな人に出会うことで、徐々に母の歩んだ道が見えてきます。それは女性ゆえの過酷さと母性が導いたものでした。
 ジャンヌがお茶に招待されるも、母の写真を見せると態度が激変する女性たちの姿にはただならぬ予感が・・・
 並行して描かれる若き日のナワルの姿は壮絶、それはキリスト教徒であるナワルが異教徒の難民と恋に落ち、子供を産んだ時から始まります。若き日から初老の抜け殻のような姿まで演じたルブナ・アザバル、素晴らしかったです。
 宗教対立の恐さは色々な場面で表現されていますが、特に印象に残っているのはバスのシーン。「スカーフ」「十字架」というそれぞれの象徴が命を左右するということがわかります。
 やがて兄の足跡を追ったシモンにも衝撃的な事実がつきつけられます。接触してきた組織的な人たちが恐かったです(汗)
 すべてを知り、何かをぶつけるように一心に泳ぐ二人、そして抱擁、双子でほんとによかったと思いますね。一人で背負うには重すぎます><
 すごい映画でした@@ナワルの壮絶な人生を見つめ、ジャンヌとシモンとともに謎を探っていき、そして同じように衝撃を受けるというミステリーとしても素晴らしい映画でした。
 目には目をという宗教の対立は、時にこんなにも残酷な運命の偶然をも生み出すものだということを訴えているように感じました。子供というのは何があってもかけがえのないものであるということ、そして親子の絆に感動しました。  
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

灼熱の魂

久々に、身も凍るような衝撃には息を呑んだ・・・(゚Д゚) 観る者をグイグイ引き付けて離さない! 2010年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート INCENDIES 監督・脚本:ドゥニ...

コメントの投稿

非公開コメント

まだアトひいてます

ポルカさん、こちらにもコメント~!
これ、観に行けてたんですね!良かった~めでたい!
最初のあらすじだけだと、割とフツーのロードムービーみたいだし、
中盤の秘密めいた事も、早いうちにピンとくるけど、
まさか、最後があれだとは・・私、全然推測していなかったのでかなりショックでした。
ホントは、あれって教えるべきことだったのかなぁ・・とか悶々としたけど、
やはり、随所で、それに伴う母親の愛を感じられたのは確かよね。
ホントに双子で良かった!って、私も心から思った~~(涙)
あ、たまった感想UP、これにたどりつくにはまだまだ先が長い・・けど、
今でもかなりアトひいてて、たまにまた予告編見たくなったりもしてます。(^^ゞ

tsurubaraさんへ

こちらにもコメントありがとうございます!
2月は映画館行きすぎだと思ったんですが、やはりはずせませんでした^^
観れてほんとによかったですぅ~~!
私も最後の「あれ」は全然わからなかったです。
1+1のとこでガ~~ン@@
知らない方がいいこともあるとか言われてましたよね、ほんと考えさせられました。
やっぱり母の愛、親子の絆は深いんだなって思いました。
双子でよかったですよね、お互いに支えあえるから。
観終わってからもそれぞれの気持ちを色々考えてばかりいました><私もまた予告編見てみようかな。
感想UP、マイペースでね^^楽しみにしてますね♪

衝撃でした・・

こんにちは~。
ポルカさんは、この映画を劇場でご覧になったのね~
いやぁ~、帰り路はどんな気分でしたか?^^;
私は、つい最近DVDで観たけど、観終わった後、家事する気力も無くなるほどの衝撃とどんよりした気分を味わいました。
今もまだ引きずってます、、、

>>目には目をという宗教の対立は、時にこんなにも残酷な運命の偶然をも生み出すものだということを訴えているように感じました。
ホント、ポルカさんのおっしゃる通りです!
私も感想で、同じような事を思い書きました。
宗教って何? 宗教戦争って何? といつも思います。
異なるものを受け入れてこその宗教じゃないの?って思うけど、違うのかな?
子供のケンカよりタチ悪いと思っちゃう・・。
ナワルの遺言は、残された者には過酷過ぎるものだけど、それを3人は乗り越え、メッセージを受け止めて行かなきゃいけないのよね。
どうか、前を向いて生きて行って欲しいよね・・。

話題はガラっと変わって! 白塗りジョニー、私も来週観てきますぅ~。
らんの病気で、今週の予定が狂っちゃったけど、気分転換には良さそう!?
う~ん、海賊の時のようなセクシーさは感じないとか?、残念っっ!^^;
でも、ひょっとしたら、ちょっと位あるかもしれないから、必死で探して来ますね~♪

みぬぅさんへ

こんにちは~。
重厚なミステリーという感じがして、楽しみにしてたのですが、
楽しいというどころの映画じゃなかったです(汗)
あんなに衝撃を受けたのは、「ライフ・オブ・デビット・ゲイル」以来です。しばらく放心状態(・_・;)
観終わった後もそれぞれの気持ちを考えて重たい気持ちになりました><
>異なるものを受け入れてこその宗教
私もそう思います!以前観た「神々と男たち」ではカトリック修道士とイスラム教の村人たちが仲良く暮らしていて、
これがホントの理想の姿だと思いました。映画は辛いことになってしまいますが・・・
メッセージを受け取った3人のことはとても心配だけど、
母の子供たちへの愛情は伝わったと思うので、乗り越えて欲しいですよね。

おお~~、みぬぅさん、行ってらっしゃ~い!
是非是非、ジョニーのイケメンショット探してきてくださいねっ♪
私はどうもあのビジュアルがおかしさのツボだったみたい(^_^;)
気分転換にいいと思います!楽しんできてくださいね♪
らんちゃんもおてんばさんに戻られたようなので、よかったですね。
またかわいらしい写真楽しみにしてますね^^

ポルカさん、こんにちは!

本作は、主人公達と一緒に旅をしながら、
母親の壮絶な人生を辿るだけでも、けっこうしんどいものがあったのに、
ラストの2段オチには、愕然としてしまいましたよ。
本当にかなり衝撃的な結末でしたね。
私は同じアカデミー賞外国語映画賞つながりで、
「瞳の奥の秘密」のラストの衝撃を思い出しました。
でもやっぱりこちらの「1+1=1」には絶句です・・・(><)

あの手紙は感動的でしたね。
何があろうと愛しているという大きな母の愛に溢れていました。
ナワルの子供なら強く生きていけそうな気がします・・・
期待を込めて。

YANさんへ

こんにちは~。
ナワルの人生、壮絶でしたね~@@
宗教の対立が招いた悲劇でもありましたね。
バスのシーンもそうだけど、なぜそこまで憎みあうかって思いました。
「1+1=1」には「ええ~~~~っ!」って感じでした。
「瞳の奥の秘密」こちらも予想外の展開だったので、びっくりでした@@
衝撃的といえばずいぶん前に観た「ライフ・オブ・デビット・ゲイル」を観た時、席をすぐ立てなかったことを思い出しました><

やはりどんなことがあっても子を思う母の気持ちは同じなんですね。
彼らの気持ちを考えると胸が痛みますが、
双子という強さと母の強靭な遺伝子で乗り越えて欲しいですね。
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる