黄色い星のこどもたち

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ローズ・ボッシュ監督

メラニー・ロラン
ジャン・レノ

 1942年7月16日、夜明け前のパリで始まったユダヤ人一斉検挙。子供も女性も赤ん坊も含む1万3000人ものユダヤ人がヴェル・デイヴ(冬季競技場)に5日間押し込められ、放置された。
 そこでは自らも検挙されたシェインバウム医師(ジャン・レノ)が一人で人々の治療を引き受けていた。赤十字から派遣された看護士のアネット(メラニー・ロラン)も加わるがとて追いつかない。

 
 1942年にフランス政府によって行われた史上最大のユダヤ人一斉検挙。50年もの間、フランス政府は責任を認めていませんでした。
 映画は辛い事実を伝えながら、検挙されたユダヤ人のことを思い必死で働く医師、看護士の姿を描いています。
 パリに住むユダヤ人はみな黄色い星のマークをつけていますが、ほとんどの人が差別することなく接していて、実際多くのユダヤ人を助けたといいます。映画でも機転をきかせて助けるシーンが印象的でした。
 1万3000人もの人が押し込められた競技場の様子を見た時、あまりにひどさにショックを受けました。水も食糧も与えられず放置、劣悪な環境に体調を崩す人も。
 赤十字から派遣されたアネット(メラニー・ロラン)は子供たちに優しく接し、子供たちも彼女をとても慕っています。アネットがシェインバウム医師とともに献身的に働く姿には胸を打たれました。自分を検挙された人たちと同じ環境に身をおき、弱り果てた姿で政府に抗議するするところは感動的です。
 消防士たちが禁止されているにも関わらず放水してみんなに水を飲ませるところも心温まるシーンでした。気持ち的には憤りを感じながらも命令に従うことしかできない憲兵には考えさせられました。
 その後ユダヤ人の人たちにはさらに悲劇的な運命が待っていました。親子が離れ離れになるシーンでは涙が止まりませんでした。アネットの憔悴しきった姿は見ていて辛くなるほど><お互いに惹かれあっているアネットとシェインバウムの関係も切なかったです。
 メラニー・ロラン、内面、外見ともにほんとに美しかった。撮影中は精神分裂のような状態になってしまったほど気持ちの入った演技はほんとに素晴らしかったです。
 悲惨な状況の中でも何も知らぬまま無邪気な笑顔を見せる子供たち、こんな子供たちを決して辛い目にあわせてはいけないという思いを強く感じました。
 希望の光が見えるラストシーンは感動的でした。
 歴史的な事実は時にとても辛いものではありますが、知ることはとても重要だと思っています。これからもっと色々な映画を観て知ることができたらよいと思います。 
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ポルカさん、久しぶりです!
 1995年7月16日、当時のシラク大統領が行った演説は画期的な意義を持っていた。53年前の同日、450人のフランス人警官がユダヤ人の一斉検挙を行って彼らを無残な死に追いやったことをはっきり認め、国家として正式に謝罪したのである。
 その演説を聴いて、犠牲になった”ヴェル・ディヴ”の子供たち”のことを初めて知ったフランス人はかなりの数にのぼった。タチアナ・ド・ロネ(「サラの鍵」の作者)もまたその一人であった。
「シラク大統領の演説は本当にショッキングでした。”ヴェル・ディヴ”のことは学校でも教えられず、ほとんど知りませんでしたから。あの演説を機に、”ヴェル・ディヴ”についてもっと詳しく知りたいと欲求が猛烈に湧いてきて、可能な限りのリサーチを重ねたんです。それからですね、あの子たちのたどった悲惨な運命を決して埋もれさせてはいけないという使命感が私のなかでふくらんでいったのは」(あとがきより)
現代と過去を結びつけながらの小説は、意外な展開を見せながらも、ラストは感動的ですらあります。是非読んでみてください。

 同じ題材を基にした二つの映画「黄色い星のこどもたち」の原作と勘違いして読みました。同タイトルで映画化(クリステン・スコット・トーマス主演)されてます。両方ともみたいです!

 その後、監督が好きになれずに敬遠していた「イングロリアス・バスターズ」も観ました。「黄色い星のこどもたち」で主演のメラニー・ロランも出てるということで。そして、「縞模様のパジャマの少年」も観ました。

 さらに最近の地方紙に載っていた本の紹介です。タミ・シェム=トヴ著「父さんの手紙はぜんぶおぼえた」(岩波書店)は、オランダで、ユダヤ人であることを隠して名前を変え、両親と離れて過ごすことになった少女リーネケの毎日の生活と、お父さんから送られてきた絵入りの楽しい手紙をまとめたもの。アナ・ノヴァク著「14歳のアウシュヴィッツ」(白水社)は、ナチスの脅威にさらされてたハンガリーの少女の手記です。いずれも未読です。

 雪も多くある山登りは終わりかな!? 本や映画を堪能したいです。

ありがとうございます

やまさん、こんばんは~。
こちらの方にも来てくださってありがとうございます。
「サラの鍵」についての興味深いコメントありがとうございます。
こちらでも上映予定があるようなので、是非観たいと思います。
本も読んでみたいです。
事実を知ったフランス人の方はショックをうけられたと思いますが、
映画の中に出てきたフランスの人たちは差別することなく、彼らを助けようとしていました。
メラニー・ロラン、知的で、内面から滲み出る美しさがありますよね。
笑顔がほんとに優しくて、気持ちのこもった演技が素晴らしかったです。
「イングロリアス・バスターズ」では復讐に燃える凛とした姿が印象的でした。
「縞模様のパジャマの少年」は未見です。
本の情報もありがとうございます。チェックしてみます。

いよいよ冬本番ですね、これからはインドアな趣味の季節ですね。
またお薦め映画などありましたら教えてください^^
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ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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