汚れなき祈り

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クリスティアン・ムンジウ監督

コスミナ・ストラタン
クリスティナ・フルトゥル
ヴァレリウ・アンドリウツァ
ダナ・タラパガ

 アリーナ(クリスティナ・フルトゥル)とヴォイキツァ(コルミナ・ストラタン)は幼少時代をルーマニアの孤児院で共に過ごした。ドイツで暮らしていたアリーナは一時的にルーマニアに戻り、修道院にいるヴォイキツァの元を訪ねる。アリーナはヴォイキツァと一緒にいることを願うがヴォイキツァは神への愛に目覚め、修道院での暮らしに満ち足りていた。


 カンヌ国際映画祭脚本賞受賞作品。コスミナ・ストラタンとクリスティナ・フルトゥルは女優賞を受賞しています。2005年にルーマニアの修道院で実際に起きた悪魔つき事件を基に描かれた衝撃作です。事件はなぜ起きたのか、そして修道院の人たちがどのように関わっていったのかということが描かれています。首がぐるっと回るような(^_^;)悪魔祓いがメインのこわ~い映画ではありません。
 丘の上にある修道院では神父と修道女たちがつつましくも平穏な生活をしています。しかしヴォイキツァの幼なじみのアリーナがやってきたことで、不穏な空気が流れ始めます。アリーナはヴォイキツァの神父に対するゆるぎない愛を知り、ショックを受けます。アリーナとヴォイキツァの関係が友達以上のものだったことも想像できます。
 アリーナのするどいツッ込みに激怒する神父。痛いとこつかれてあきらかに焦っている感じでしたね。修道院はお金に困っているようなので、聖像画の存在もあやしいし、神父に関してはヴォイキツァとの関係をにおわせる会話もありグレーなイメージが拭えません。
 神という大きな存在により、アリーナがヴォイキツァと一緒にいたいという気持ちは思うようにならず、アリーナは精神を患っていきます。修道院ではそんな彼女の行動を悪魔の仕業と思い悪魔祓いを行うことに。
 儀式の様子はリアルで衝撃的でした。ふつうなら見てられないような状況なのに、修道院の人たちはあくまでも悪魔にダメージを与えていると思って疑わない。いえいえ、本人の肉体にも相当のダメージですから~><いきすぎた儀式はとても危険なことだと思います。
 感情を抑えたコスミナ・ストラタンと感情をぶつけるクリスティナ・フルトゥル、二人の演技は心に響くものがあり、とても素晴らしかったです。
 丘の上建つ修道院は時に温かく見えたり、厳しく見えたりて、まさにそういうところなのではないかと思いました。医療機関、孤児院、里親に見え隠れする問題も描かれているところが興味深かったです。ただ一緒にいたかっただけなのに・・・仲よしの二人の悲劇にやりきれない気持ちになりました。観る者の胸をざわつかせる、そんな力のある映画でした。  
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いつの時代かと。

ポルカさん、おはようございます。
改めてこの作品の感想を・・。
とことん真面目な作品なので、変にツッコめず感想UPが遅れてますが(笑)
それにしても、一体いつの時代よ・・とも思ってしまう(注:ツッコミでなく真面目な印象・笑)物語でしたね。
考えてみれば、現代のルーマニアってコマネチくらいしか知らない・・(それでも古い?汗)
ので、こんな物語を見てしまうと、なんだかとても不思議な・・実在しない国の物語みたいな・・感じもしましたが、
修道院以外の環境でも色々と問題があって、シビアな世界でしたね。
主演のお二人は個性的で良かったですね。特にアリーナ・・覚えやすいお顔で・・(笑)

>アリーナとヴォイキツァの関係が友達以上のものだったことも想像できます。

・・・・・そうそう~。それで神父に対して敵対心が燃えた?みたいな、そんな反発心もあのひどい発作への引き金だったのかな?とも思えました。
聖像画の件、私も絶対怪しい!!!・・と。(笑)
もし私がアリーナだったら、同じ運命たどってるかもしれないわ~(^^;

つるばらさんへ

こんばんは~。
ほんと、ツッコみは許されない雰囲気の映画ですよね(^_^;)
2005年に起こったことだからわりとそんなに昔のことではないですよね@@
私も現代ではコマネチくらいしか知らないかも(汗)すぐ頭に浮かんだのはドラキュラ伯爵ですが(笑)
ちょっと調べたら孤児院は多いみたいですね、そのあたりの問題も影響してるのかも知れないですね。
主演のお二人、良かったですよね~アリーナは微妙にはいりさん、入ってて特徴的でした^^
アリーナとヴォイキツァの関係・・・やっぱり!
かなりショックだったと思うし、敵対心もあって気持ちをコントロールできなくなったのかも知れないですね。
聖像画、怪しいですよね~この件に関してはツッコまずにはいられませんでした(笑)
もし私がアリーナだったらやっぱりあの神父にはついていけないと思う。
でも面と向かって言う強さがないので、聖像画のことチクるとか姑息な手段を使うかも(笑)

思わずまたオジャマします

ポルカさん、こんばんは!
今日はもう5月とは思えない暑さで・・
今季、今日が半袖Tシャツデビューとなりました(;^_^A
・・で、思わずまたお邪魔したのは・・
>アリーナは微妙にはいりさん、入ってて特徴的でした^^
・・・・・これこれ!(笑)
私もそれ思ったの~ポルカさんにもそう見えたのね!
なかまっ♪♪♪ ( ^^)人(^^ ) ♪♪♪←これがしたかっただけ~
(ツッコミ自粛しても、脳天気はダダモレ・・)
それにしても、ルーマニアって孤児院多いんですね。
この監督さんの前の作品も子供(赤ちゃん)に関する事だったし、益々背景が気になりますね・・。

それから「LAギャング・・」ですが・・
あ、どうでもいい様な一言だけなので、ここでついでにと思ったけど
やっぱりちゃんとあちらに書きますね。(^^ゞ

つるばらさんへ

こんばんは。
今年観た映画をチェックしていたら、
つるばらさんのコメントにレスしていなかったことに気付きました><
ほんとにすいませんでした。
今さらですが、お返事させていただきます。

アリーナ役の時は、はいりさん的だったんですが、インタビュー記事の写真を見たら小雪さんに似てる気がしました(あれ?)
楽しい顔文字ありがとうございます(^◇^)
監督さんの前の作品、たしかに子供(赤ちゃん)と関係ありましたね。
そしてやはり若い女性二人の話でした。
孤児院の多さだけでも、ルーマニアの厳しい背景が見える気がしますね。
どちらも重たいけど、引きつける力のある映画でしたね。
監督さんの次回作、あったらまた観てみたいです。
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ポルカ

Author:ポルカ
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