哭声 コクソン

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ナ・ホンジン監督

クァク・ドウォン
ファン・ジョンミン
國村隼
チョン・ウヒ
キム・ファニ

 平和な村で、善良な村人が家族を殺すという残虐な殺人事件が多発する。犯人はただれた肌をしていたという奇妙な共通点があった。警官のジョング(クァク・ドウォン)はある日、自分の娘に犯人たちと同じ奇妙な兆候があらわれていることに気づく。ジョングは山に住み着いている得体の知れないよそ者(國村隼)に疑いを持つ。


 シリアスな作品が続いていたので、そろそろ怪しげな映画が見たくなったので(笑)楽しみにしてましたよお~♪ミステリーかと思ったら、最後にはどんなジャンルなのかまったくわからなくなってしまいました(^_^;)怒涛の156分、すごいものを見ました!
 ジョングは家族と幸せに暮らす平凡な警察官。娘のヒョジン(キム・ファニ)が可愛くて、ジョングとの仲の良いやりとりが微笑ましかったです。ジョング役のクァク・ドウォンは少し前に見たガンホの映画で、すっごい嫌な役やってた人だったので、イメージがだいぶ違っててびっくり@@
 序盤は韓国映画お得意のユーモアも交えながらほのぼのでしたが、いきなり恐ろしい殺人事件が起こります。犯人はあきらかに正気じゃなく、肌に湿疹ができているのがなんとも不気味(汗)ジョングはビビリ1グランプリみたいなリアクションで(笑)警察官なのに恐がりすぎ。事件が多発する中、ヒョジンに同じような湿疹が現れるのです。もう嫌な予感しかしません(>_<)
 誰が善で誰が悪なのか、登場する3人の謎の人物に惑わされっぱなし(>_<)
 ・山に住み着いたよそ者(國村隼)・・・一人で静かに暮らしているようなのですが、色々怪しいんですよね。全裸に近い姿で山に現れたのはゴラムかと思いましたよ(笑)國村さん、まさに怪演!@@時に体当たり演技で、色々な表情を見せてくれました。ラストの姿は目に焼きついちゃってます(必見!汗)
 ・祈祷師イルグァン(ファン・ジョンミン)・・・ジョングが村に呼んだ祈祷師ですが、かなり胡散臭い感じ。祈祷のシンクロ(!)はトリッキーすぎて笑っちゃいました(^_^;)演じるファン・ジョンミンは見たことある人で、大ヒット作に続けて主演しているらしいです。これから上映される「アシュラ」は是非見たいです♪
 ・目撃者ムミョン(チョン・ウヒ)・・・事件を目撃したという女性ですが、一番謎の人物でした。意味深なことを言うだけ言って姿を消し、また現れて意味信な事を言う(汗)ただならぬ恐いオーラがありましたよ。
 かわいいヒョジンの様子がおかしくなっていくのは、とても可哀そうでした(>_<)キム・ファニちゃんの凄みのある演技が素晴らしかったです(恐かった;)ジョングはビビリキャラを変更して、娘のために非情なほどに暴走。よそ者の家に押しかけたところは、やりすぎだと思いましたが冷静ではいられない気持ちはわかりました。
 殺人事件は幻覚を起こすキノコのせいかと思われたら、エクソシスト的なもののようで、さらにまさかのゾンビ?もいたよね!と混乱させられます。殺人現場とかは韓国映画らしいエグさもあり、実態がつかめないことでより恐さを感じました。
 作りだしてしまった悪なのかもと思ったり、惑わされながらも悪を見抜くところがこの映画の面白いところだと思います。とはいえ自分が見抜けてるかわかりませんが(^_^;)色々な人の意見を聞きたい、語り合いたい~(^◇^)♪
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

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エドワード・ヤン監督

チャン・チェン
リサ・ヤン
ワン・チーザン
クー・ルーユン
タン・チーガン
ハン・ホンミン

 高校の夜間部に通う小四(チェン・チェン)は、不良グループの「小公園」に属する王茂(ワン・チーザン)や飛機(クー・ユーハン)らといつもつるんでいた。小四はある日小明(リサ・ヤン)という少女と出会い、淡い恋心を抱く。彼女は小公園のボス、ハニー(ハン・ホンミン)の彼女だった。ハニーは敵対するグループと小明をめぐるいざこざで、姿を消していた。


 なんか「伝説の傑作」といわれるすごい映画らしいということで、これは見なければと思い、ぜんぜん知らなかったけど映画通のふりをして見てきましたよ(笑)25年前に上映して以来DVD化もされてなかったようです。東京にいる娘はチケットが取れないって言ってましたが、静岡では余裕でした^^上映時間、なんと236分!なんと休憩なし!不安を抱えつつも無事席を立つことなく観賞できました^^
 1961年に台湾で実際に起こった事件をモチーフにした青春映画で、時代背景は1950年代末期から1960年だそうです。少年の恋を軸として、彼をとりまく環境、家族、友情、などが描かれています。純粋で残酷な青春の1ページという感じでした。
 小四は両親が外省人と言われる移民で、しっかりした家庭のふつうの高校生。しかし仲の良い友人たちが不良グループ「小公園」に属するしていることから、不良グループ同士の抗争に巻き込まれていきます。さらに小四が思いを寄せる小明は小公園のボスの彼女だったのでややこしいことに(^_^;)。
 小明がいわゆる魔性なんですよね。美人というよりどちらかという素朴なかわいさで、蒼井優ちゃんタイプ(笑)もめ事、みんな彼女がらみだったような気がする(汗)ボスがドラゴンとかじゃなくてハニーって(^_^;)登場したハニーは、ファッションとか雰囲気とか、名前同様インパクトがあり、哲学的で自ら破滅に向かっているような感じでした。
 小四の家族がとてもいい家族でしたね。しかし外省人である両親は台湾での生活に物足りなさを感じているようでした。父親が共産党との関係を疑われて尋問されたり、真面目そうな兄が、ガラの悪そうな場所に出入りするようになるなど、家族を通しても時代背景や取り巻く環境が見えてきます。日本人が住んでいたという家屋も興味深かったです。
 小四役のチャン・チェンって、後でわかったのですが見たことあるイケメン俳優さんでした@@「グリーン・デスティニー」「レッドクリフ」に出てたんですよね、いい感じに成長なさってました!等身大の自然な演技が素晴らしかったです。小四の親友でプレスリーに憧れている小猫王がいいキャラでしたねー^^ライブシーンもよかったし、歌の上手さにびっくり。
 撮影所に忍び込んだり、同級生に淡い恋心を抱いたり、友人たちと過ごす少年たちはとても瑞々しかったです。一方、少年たちの身近にいる不良グループたちの裏社会さながらの暴力的な抗争も描かれていて、どちらも印象的でした。ラストは純粋さゆえに起こしてしまった悲劇だと思いました。
 4時間近い映画でしたが、内容の濃いドラマを一気見してるような感じで見応えがありました。温かみがある優しい映像もよかったです。監督の「ヤンヤン夏の想い出」も見たくなりました。 

たかが世界の終わり

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グザヴィエ・ドラン監督

ギャスパー・ウリエル
ナタリー・バイ
ヴァンサン・カッセル
マリオン・コティヤール
レア・セドゥ

 「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。母マルティーヌ(ナタリー・バイ)は息子の好きな料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹シュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないお洒落をして彼の帰りを待っていた。しかし帰ってきたルイを兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)はそっけなく迎え、何かと好意的でない会話を繰り返す。


 ドラン監督作品ですね。今回ドランは出てませんが、しっかりイケメンを用意してくれましたね(笑)ウリエルくん、久しぶりに見ましたが、ぜんぜんか変わらないー@@その他の出演者も豪華!ヴァンサンがまた(前、五日物語~)キョーレツなキャラクターで(^_^;)12年ぶりに帰郷するルイとその家族の一日を描いた物語です。それぞれの思いがぶつかりあう激しい言葉のやりとりを聞いてるのはやっぱり疲れましたね。そしていつルイが話を切り出すのかずっとドキドキしてました。
 12年帰らないって、かなり親不幸ですよね。子供と12年も会えないなんて考えられない(>_<)それでもルイをあたたかく迎えたマルティーヌとシュザンヌ、そっけないアントワーヌが対照的。
 アントワーヌはよくもまあ人の嫌がることを言うものだと思うぐらい何かにつけつっかかってくるんですよね。偏屈オヤジヴァンサン(笑)黙ってないシュザンヌとは言い争いになってましたが、ルイはひたすら受け止めている感じでした。アントワーヌがそんなルイに対しては自分の言ったことを後悔するような態度が感じられたので、不器用な人なのかなとも思いました。ルイが出て行った経緯はわからないけど、残って家を守っているアントワーヌにしてみれば、自由に生きてきたルイに対する複雑な気持ちもわかるような気がしました。
 それぞれの表情をアップでとらえている映像がとても多くて、表情から微妙な感情が伝わってくるような演技を皆がしていて素晴らしかったです。けっして穏やかとは言えない家族の状況の中、唯一ルイの初恋(?)の回想シーンはキラキラして美しくとても印象的ないいシーンでした。
 家族は、ルイが帰ってきたのには何か訳があるのではないかと嫌な予感がしていたのだと思います。ルイに話すタイミングを与えない雰囲気になってましたね。そんな中、ルイと初めて会ったカトリーヌ(マリオン・コティヤール)が彼を気にかけていて、彼女の優しさを感じました。あの夫、さぞ大変だろうなー(^_^;)コティヤールとヴァンサン、今回イメージと違うちょっと地味な夫婦だったので、この二人でイケてる夫婦も見てみたいなーなんて思っちゃいました(笑)
 複雑な思いを抱えた家族の姿が描かれていて、色々考えさせられました。ルイにとって穏やかな帰省ではなかったけれど、それでも家族だし、戻りたい場所だったのだと思いました。
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ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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