サイの季節

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バフマン・ゴバディ監督

ベヘルーズ・ヴォスギー
モニカ・ベルッチ
ユルマズ・エルドガン
ベレン・サート
カネル・シンドルク

 イラン テヘラン、クルド系イラン人の詩人サヘル(ベヘルーズ・ヴォスギー)は美しい妻ミナ(モニカ・ベルッチ)と中睦まじく暮らしていた。ミナの運転手アクバル(ユルマズ・エルドガン)はミナに横恋慕したことで集団暴行を受ける。1979年、イスラム革命が起こり体制は一変、サヘルは反体制の詩を書いた罪で逮捕され懲役30年、ミナも共謀罪で懲役10年の刑に処される。


 劇場で予告を見てとても気になってました。マーティン・スコセッシ提供ってなってたけど、提供ってなんだ?
 イスラム革命後、不当な逮捕によって引き裂かれた夫婦の実話に基づいた映画です。いつものように時代背景がさっぱりってことにならないように、今回はイラン・イスラム革命のことを調べてから観賞しましたよ。
 サヘルは著名な詩人、ミナは革命前の王政下で優遇された司令官の娘で二人は裕福な暮らしをしていました。一方ミナに横恋慕しているアクバルは運転手、仲のいい二人を羨望と嫉妬の目で見ていて危険な感じでした。ミナの口紅を食べてたよね(^_^;)
 そんな彼らがイスラム革命によって立場が逆転、サヘルとミナは罪人に、アクバルは新政府の指導者になるのです。アクバルのミナへの執着によって二人の運命は大きく変わってしまいます。収監される二人が最後に会う場面が切なかったですね。そしてサヘルが釈放された30年後が描かれていきます。
 降ってくる亀(!)は面白かったけどあれはいったい?馬のドアップとかサイとかもでてきましたね。動物たちの意味はわからなかったけど、芸術性を高めるシーンになってました。サヘルの詩が朗読されるのですが、これまた難しい(>_<)刺青になってた「境界に生きる者だけが新しい祖国を作ることができる」というのは国を持たないクルド人の思いを詠ったものなのかなって思いました。
 べルッチはやっぱり綺麗ですね、一瞬だったけど脱ぎっぷりも見事。「007~」も楽しみですな^^サヘルを演じたベヘルーズ・ヴォスギーは重厚な存在感がある俳優さんでした。二人の抑えた演技が素晴らしく、深い悲しみが伝わってきました。
 30年の歳月はあまりにも長く、それぞれの立場が二人を容易には会わせてくれませんでした。誤解、偶然、さらにアクバルの影が悲劇的な状況に向かわせましたね。刺青のシーンはとても切なくてドラマチックでした。
 冷たい空気が漂う鉛色で幻想的な映像がとても好み。ハットするような美しいシーンも見どころだと思います。セリフが少ないので、映像、音楽によって表現されるところも大きかったと思います。ラストはサヘルの悲しみを一人で飲み込む決意とミナへの愛を感じました。サイの群れのシーンは圧巻@@
 圧倒的な映像美、芸術的な表現力を持った素晴らしい映画でした。犯罪アクション映画と合わせて、こういう映画も観ていきたいな(笑)
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フレンチアルプスで起きたこと

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リューベン・オストルンド監督

ヨハネ・バー・クンケ
リサ・ロブン・コングスリ
クリストファー・ヒヴュー
クララ・ヴュッテルグレン
ヴィンセント・ヴュッセルグレン
ファンニ・メテーリウス

 ふだん仕事に忙しいトマス(ヨハネ・バー・クンケ)は、たまにとった休暇で、フランスの高級スキー・リゾートに家族を連れてきた。バカンス2日目、家族でテラスレストランで昼食をとっている最中にいきなり爆発音が鳴り響き、彼らの目の前の斜面で雪崩が発生する。雪崩の瞬間、トマスは一人でその場を逃げてしまう。


 家族がこのうえない危機に直面した時、父親のとった行動は家族を唖然とさせるものだった!一瞬にして家族の信頼を失った父親の悲劇。ある意味とっても恐~い、でも面白い映画でした(^_^;)
 フランスの高級リゾート地にバカンスに訪れた一家の5日間が描かれています。トマスはスマートなサラリーマンで、妻のエバもとっても美人、子供たちも可愛いくて(ほんとの姉弟)素敵な家族でした。滞在していたリゾートマンションも豪華でいい感じ。
 スキー場が舞台の映画って、昔見た「私をスキーにつれてって」以来かも(笑)雪山の景色も綺麗だし、ゲレンデを颯爽と滑ってるのを見るのも楽しい。スキーは数回しか行けず、けっきょくボーゲンしかできなかったので、羨望の眼差し(笑)
 テラスレストランに迫りくる雪崩、恐かったですねー安全のために人工的に起こしてるものらしいんだけど、あわや大惨事のアクシデントでしたね。そんな家族の一大事の瞬間、トマスは一人で逃げてしまった!雪崩が落ち着いた後にもどったトマスに対する家族の無言の圧力が恐い恐い~(>_<)
 「いや~思わず逃げちゃったよ~ごめんごめん~」みたいな感じで出てくればよかったのに。そしたら「何やってんのよ~あなた~ハハハ」ってことになったかも。いや、ならないか(^_^;)エマの気持ちになってみればやっぱりショックだと思いますね。
 事件以降の家族の雰囲気が明らかに変わってましたね。洗面所やリフトのシーンなど同じシチュエーションの中での家族の微妙に違う空気の演出が素晴らしかったです。
 エバはやはりトマスのあの行動が心にひっかかっていて、何かと話題に出してくるんです。しつこいエバとどうしていいかわからず放心状態のトマス、笑えない状況なのに二人の間とかなんか可笑しかった。ブラック・ユーモアが効いてます(笑)
 知り合いになったカップルがとばっちりを受けてかわいそうでしたね。トマスをかばうような彼氏の発言にけげんな表情の彼女。さらに彼女に厳しく突っ込まれ険悪な雰囲気になってました(^_^;)
 ファッションがお洒落で白いゲレンデとの色合いが綺麗だし、波乱を予感させるような音楽も面白くてとてもセンスのいい監督さんだと思いました。家族でお揃いのインナーがお洒落!
 トマスがどう決着をつけるのか気になっていたのですが、あきれた方法でしたね(苦笑)エバだってあの一瞬の行動で今までのトマスの全てを否定するなんてできないと思うんです。でも逃げたという事実は一生消えないと思うけど(笑)子供たちに父親の威厳を回復できたのはよかったですね^^
 ラストでのエバの選択は正しかったのか?トマスは責めなかったですよね。急なアクシデントに完璧に対応できない時もあるっていうことなのかな。ここにきてトマスのことわかってあげようよっていう気持ちになりました。
 うちはどうだろう?とか考えちゃったし、観た後色々な意見が出て盛り上がりそう。でもカップルで観るのはかなり危険かも(笑) 
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ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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