プリズナーズ

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

ヒュー・ジャックマン
ジェイク・ギレンホール
ヴィオラ・デイヴィス
マリア・ベロ
テレンス・ハワード
メリッサ・レオ
ポール・ダノ

 ペンシルベニア州のとある田舎町。小さな工務店を営むケラー(ヒュー・ジャックマン)は隣人の一家と共に感謝祭を迎えていた。その最中、ケラーの娘と隣人の娘が行方不明になる。現場付近で目撃されたRV車を手掛かりに捜査し、容疑者として車に乗っていた青年アレックス(ポール・ダノ)が拘束される。決定的が証拠がないままアレックスは釈放されるが、ケラーはアレックスの発した一言で、犯人だと確信する。


 面白かった!何かに囚われた人間の恐さのようなものを感じる映画でした。感謝祭の最中に起こった少女誘拐事件、少女の安否は不明。刑事の視点で描かれた謎解きの部分にも引き込まれましたが、注目すべきはリアルで衝撃的な被害者側の心理描写だと思いました。
 見た目もタフで、危機管理もしっかりしているケラーでさえ娘を誘拐されてしまった。子供をずっと監視していることはできなしい、これは誰にでも起こりうるこだとゾッとしました。止まっているRV車の静かで不気味な演出に胸騒ぎが(汗)
 事件の進まぬ進展に、アレックスを犯人と確信したケラーは彼を監禁して口を割らせようとするのです。鬼の形相のヒュー、迫力があります。拷問がけっこう酷くてね、怪しくはあるけどアレックスが犯人だという確信はないまま見てるのはかなりキツイ(>_<)家族を守れなかった自分への怒りもぶつけているように感じました。人はここまで非情になれるのかと思ってしまいます。もうひと組の被害者夫婦の対応も考えさせられましたね。そして何もできず放心状態のケラーの妻の姿もリアルでした。「あなたといれば安全だと思ってた」ケラーにとって何よりこたえる言葉だと思う。言っちゃだめだよ。
 一方ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は新たな容疑者を見つけるなどしながら、事件の真相に近づいていきます。予測がつかない展開に目が離せません。このジェイクがカッコイイ!!男らしくてね、首や指のタトゥーがワイルドさをUP。彼ならなんとかしてくれそうな気がする。そんなオーラがありました。カーアクションのシーンが素敵でした♡♡♡←手に汗握る素晴らしいシーン
 最後に伏線が繋がっていく脚本が素晴らしかったですね。スリリングで動きのあるシーンがあるのもよかったです。ただこの動機、わかるわけないじゃん(>_<)宗教的な部分が大きいのでしょうが、まったく理解できませんでした。
 ヒューとジェイク、素晴らしかったですね。二人を逆のキャスティングにしてもいけそう(想像中^^)ダノくんとメリッサ・レオの怪演も見どころだと思います。ホリーは最初メリッサ・レオだってわからなかった(^_^;)  
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さまよう刃

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イ・ジョンホ監督

チョン・ジェヨン
イ・ソンミン
ソ・ジュニョン
イ・ジュスン
イ・スビン
チム・ジヒョク

 織物工場で働く平凡なサラリーマン、サンヒョン(チェン・ジェヨン)は数年前に妻を亡くし、一人娘スジン(イ・スビン)と二人暮らし。ある夜、残業を終えて深夜帰宅するとスジンの姿が見えなかった。翌日、廃墟となっている銭湯の一室からジヨンの死体が発見される。


 もう1本の復讐映画は東野圭吾さん原作の韓国映画です。日本版もあるようですが、自分の中で犯罪映画には信頼のある韓国版を観賞。こちらはひじょうに重厚な作品でした。韓国映画で時々ある変なユーモアが一切なかったのもよかったです。
 父親役は村長(チョン・ジェヨン)でしたね。おっかけてるわけじゃないけど何故か縁がある村長、初めて見たのは「シルミド」だったな~。今回も安定の演技力、素晴らしかったです!
 父と娘の微笑ましい日常の風景を見てからの事件後の二人の対面は辛かった(>_<)それはとても静かで、サンヒョンの悲しみの深さが伝わってきました。だんだん事件の経緯もわかってきて犯人の少年たちに対する怒りもMAXに。
 サンヒョンが少年に復讐するシーンは韓国映画だけに容赦なかったですね。少年といってもやってることはあまりにもひどく、裏社会にも通じている様子。彼らに対して同情の余地なしです。少年の両親の自分勝手な言い分にはあきれるばかりでした。
 ベテランのホッグァン刑事(イ・ソンミン)は少年犯罪に憤りを感じていて、サンヒョンの気持ちに寄り添い葛藤しながら任務にあたる人間味のある刑事でした。イ・ソンミン、一見ふつうのおじさんだけど、演じるとすごいんですって感じ。若いヒョンス刑事(ソ・ジュニョン)も正義感と温かみがあり好感が持てました(イケメンだし^^)。
 先に先にと動いていくサンヒョンとそれを追う刑事たちのようすがスリリングで、後半雪深い江陵が舞台となってからが見どころだと思います。雪の中、獲り憑かれたように少年を探すサンヒョンの姿が切なかった。
 被害者家族の悲しみがひしひしと伝わってくる重たい映画でした。父親と刑事の通じ合う気持ちが感じられるところがよかったと思います。少年犯罪についても考えさせられました。「犯罪に大人も子供もあるものか」というセリフが印象的でした。 

オオカミは嘘をつく

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アハロン・ケシャレス監督
ナヴォット・パプシャド監督

リオール・アシュケナズィ
ツァヒ・グラッド
ロテム・ケイナン
ドヴ・グリックマン
メナシェ・ノイ
ドゥヴィール・ベネック
カイス・ナシュフ
ナティ・クルーゲル

 森の中で起こった凄惨な少女暴行殺人事件。刑事ミッキ(リオール・アシュケナズィ)は容疑者として一見温厚そうに見える宗教学の教師ドロール(ロテム・ケイナン)を特定し、不法な取り調べを行う。しかしその動画をネット上に流されたため、捜査は中止になる。しかしミッキはドロールの捜査を続ける。一方殺された少女の父親ギディ(ツァヒ・グラッド)も復讐計画を練っていた。


 娘を殺された父親の復讐劇を2本続けて観賞。まずは劇場で観たイスラエル映画です。「タランティーノ監督大絶賛」と聞けば観ないわけにはいきませんね(笑)シリアスな映画かと思ったらぜんぜん違った~@@コメディかも?
 冒頭、とっても可愛い二人の女の子がかくれんぼするシーン。スローモーションの映像がとっも美しく、この後たぶん起こるであろう出来事を考えるとドキドキしました(>_<)一人の女の子が赤い服を着ていたのは赤ずきんちゃんを意識している?
 いきなり一人の男がミッキたち刑事に拷問されてるシーン。容疑者は気の弱そうな教師ドロールなんですが、彼がどうやって連れてこられたのかそれまでの過程がまったく描かれていないので、どんだけ怪しいのかわからない。拷問が隠し撮りされネットに上がって問題になるとか、このあたりからシリアスだと思っていた印象がやや変わってきました。
 容疑者ドロール、彼を犯人と信じて疑わないミッキ、さらに復讐に燃える少女の父親ギディ、この3人の密室の中での緊張感とおかしな空気が見どころだと思います。拷問はふつうに酷いのですが、途中で携帯が鳴ったり中断してケーキを作りはじめちゃうのです。笑ってもいいのか?この状況で(^_^;)ケーキ、手際良く本格的に作ってたし(笑)
 ギディ、娘を殺された悲劇の父親は封印して?とにかく復讐あるのみで突っ走る。さらに登場するギディの親父さんがキョーレツ!止めるどころかノリノリで一番のお笑い担当でした(笑)二人の会話も軽くてまったく場にそぐわない。でも拷問は酷いです(^_^;)問題はドロールがやっているのかやっていないのかなんだけど、まったくわからないんですよね。
 馬に乗った謎のアラブ人に警戒するシーンがあるのですが、イスラエルならではであろう光景をユーモラスに描いちゃうところがすごいと思いました@@
 ラストはスリリングで衝撃的。そのまま受け取れば解決なんだけど、色々疑問もわいてくる。色々な解釈もできるというのがこの映画の特徴じゃなかと思います。そんな風に見る側が迷うのが監督の思うつぼなのかも知れませんね。
 面白かったんだけど、暴力とユーモアがなんかしっくりこないんですよね。コメディ要素があるにも関わらず音楽がやたらと重たい感じだったせいもあるのかも。
 ポスター、張り込み中の3人の刑事みたいになってますけど、左から容疑者、少女のパパ、刑事ですから~(笑) 

トム・アット・ザ・ファーム

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グザビエ・ドラン監督

グザビエ・ドラン
ピエール・イヴ・カルディナル
リズ・ロワ
エヴリーヌ・ブロシュ
マニュエル・タドロス

 モントリオールの広告代理店で働くトム(グザビエ・ドラン)は交通事故で死んだ恋人のギヨームの葬儀に出席するためにギヨームの実家である農場を訪れる。そこにはギヨームの母アガット(リズ・ロワ)、ギヨームの兄フランシス(ピエール・イヴ・カルディナル)が二人で暮らしていた。ギヨームは生前、ゲイの恋人であるトムのことを隠していた。


 「わたしはロランス」「マイ・マザー」どちらも惹きつけられる映画だったので、注目していたグザビエ・ドラン監督作品。映画館で上映、しかもサイコスリラーということですごく楽しみにしてました♪主演もドラン監督が務めております。
 冒頭の田園の中に一本の道が続いている風景が印象的。「風のささやき」、「プルートで朝食を」でも使われていましたね。まずトムがギヨームの家を訪れるシーンにドキドキしました。ギヨームの母親アガット役のリズ・ロウが素敵。アガットは息子を亡くしたばかりということもあり精神状態が不安定という感じがしましたね。終盤、キレるシーンがあるんだけど同じ人とは思えないくらいの豹変ぶりは圧巻でした@@最初少しの間出てこなかったギヨームの兄フランシスにしばし想像をめぐらす。いやも~イケメンなんだけど表情からして恐いオーラが出まくってるんですよ。この親子恐い(^_^;)
 フランシスはトムに対して精神的、肉体的にも圧力をかけてきます。傷の手当てをしてあげたりたまに優しかったりするんですよね、そんな彼に心を乱されるトム。大好きだった人の兄だから彼の面影を感じてもいたのかな。二人が踊るシーン、男性同士なのにこの美しさ、セクシーさは何@@すっかり見とれてしまいました。
 暴力的な支配、依存によってトムがだんだん逃げられない状況になっていくところが恐かったですね。サラが訪ねてくるところは、何が起こるかわからない雰囲気の中、それぞれが発する言葉一つ一つがドキドキするくらいの緊張感。サラの登場は、トムにとって爆弾発言などはあったものの、目をさますきっかけになったんじゃないかな(来てよかった)
 終盤はハラハラする展開、そしてゾッとするシーンも(・_・;)ラストはそれぞれのとらえ方で違ってくると思うのですが、いい方に考えたいですね。会話によって感じる心理的な恐さ、いつ一線を越えるのかとドキドキする演出が素晴らしかったです。冷たい感じのする美しい映像、音楽もよかった。ドラン監督、やっぱり美形~主役探す必要ないですね(笑)サスペンスも独特の雰囲気で惹きつけられました。今後の作品がますます楽しみです♪
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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