馬々と人間たち

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ベネディクト・エルリングソン監督

イングヴァル・E・シグルズソン
シャーロッテ・ボーヴィング

 独身男コルベイン(イングヴァル・E・シグルズソン)は子持ちの未亡人ソルヴェーイグ(シャーロッテ・ボーヴィング)に惹かれ、彼女も彼に惹かれていた。しかし馬同士の愛が先を越してしまう。
 ヴェルンハルズルはウォッカが大好き。ウォッカを手に入れるため愛馬ヤルプルに乗って冷たい海に飛び込みロシアのトロール船を目指す。


 ノーマークでしたが、劇場で予告を観て呼ばれたので(笑)観賞しました。人間と馬の群像劇ですね。ブラックユーモアがきいてるし、けっこうエグかったりもします(^_^;)馬とともに生きるアイスランドの人たちの生活、とっても興味深かっし面白かったです(^◇^)
 アイスランド馬、ちょっと足が短く、ガッチリしててかわいかったです。乗り心地も安定感ありそう。1100年以上も交雑することのない純血種だそうです@@
 コルベインの白い牝馬がすっごくきれい。走る姿もまるでリズムを刻んでいるように軽やかでした。コルベインとソルヴェーイグはお互い意識しているものの相手の気持ちを探っているような様子。しかし馬たちの愛情表現はストレート。これ仕方ないと思うんだけど、すごーく気まずい空気になってました(^_^;)そして馬たちに悲劇が・・・いや~もうびっくりでしたよ@@不貞?そんなの求められてもねー馬なんだから(>_<)
 沖に船を見つけたヴェルンハルズルは馬に乗って冷たい海にドッブーン。馬がこんなに泳ぎが上手いとは思いませんでした@@それまでしてもウォッカが欲しいのかっ(^_^;)トロール船の船員が馬をねぎらうように優しく話しかけてた姿が印象的でした。
 思いのほかハードな展開になっていく有刺鉄線をめぐる追跡劇(゜ロ゜;)、悲劇の乗馬観光(帝国の逆襲のワンシーンのような光景)(・_・;)などインパクトある物語が展開されます。そんな中、若くて美しいヨハンナのみごとな手綱さばきには見とれてしまいました。女性がたくましいんですよね、男性に混じって対等に仕事をしてる感じだしお酒も強そう。
 お馬さんたち、人間ってなんて自分勝手なんだろうって思ってるんじゃないかな(笑)アイスランドの人たちにとって馬は家畜というだけではない特別なものを感じました。雄大な自然の風景の中を颯爽と走る馬たちが美しくてずっと見ていたい気持ちになりましたよ。人間たち、みんな個性的でいい味だしてました(笑)それにしてもこのポスター(^_^;)
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嗤う分身

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リチャード・アヨエイド監督

ジェシー・アイゼンバーグ
ミア・ワシコウスカ
ウォーレス・ショーン

 厳しい束縛と管理体制の中で働くサイモン・ジェームズ(ジェシー・アイゼンバーグ)は要領の悪い内気な男。上司からはひどい扱いを受け、同僚にはバカにされる日々。密かに恋するコピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)の部屋を望遠鏡で覗くのが習慣だった。会社期待の新人として自分そっくりなジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)が入社してくる。


 持久走の苦しみに耐える自分が好きだったり、難解で恐ろしく長い小説を読む自分が好きだったりするのです(Mかっ)。なので(?)ドストエフスキー原作ということで注目。根本的な部分を理解することは難いのであっさり諦め、自分なりの解釈で観たので、面白かったし楽しめました♪
 近未来的な世界ということのようですが、電車の内装、社内の様子やバーなどクラッシックでアートな雰囲気。なんとBGMに昭和歌謡が使われていてびっくり@@それがいい感じにマッチしてるのです。ちょっと「未来世紀ブラジル」を思い出しましたよ。
 内気で存在感が薄いサイモンと要領がよく自信に満ち溢れているジェームズ、見た目は同じだけどまったく性格が違う二人をジェシーがそれぞれにしっかり演じ分けているところが見どころだと思います。どちらもジェシーの得意とするキャラの気がしますね、すばらしかった!2タイプのジェシーを堪能^^
 ハナになかなか思いが伝えられない気弱なサイモンがいじらいしくてね、のぞき見とかゴミあさりとかふつうは気持ち悪いと思うけど、ジェシーだとなぜかかわいく思えた。ジェームズでは早口健在だったし(笑)ミア演じるキュートなハナの自由さがサイモンを振り回すんですよね。ハナをめぐる切ないラブストーリーでもあると思います。
 サイモンは自分の存在感に危機を感じるあまり、無意識のうちにこうありたいと願う人物ジェームズという分身を生み出したのかも。ジェームズを目に見える存在として描くことでサイモンや他者との関わり合いが、不思議な世界を作り出していてとっても面白かったです。
 実際に自分の分身が見えてしまったら怖いよね(汗)ドラえもんに出てくるような、いいように使える分身ならいいけど(笑)一目でどちらかわかるチラシ、二人のイメージをよくあらわしていてすばらしい! 

デビルズ・ノット

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アトム・エゴヤン監督

コリン・ファース
リース・ウィザースプーン
デイン・デハーン
アレッサンドロ・ニヴォラ
ブルース・グリーンウッド
エイミー・ライアン
ミレイユ・イーノス
ジェームズ・ウイリアム・ハムリック

 1993年初夏。アメリカ、アーカンソー州ウエルト・メンフィスで児童の猟奇殺人が発生。少年たちは「悪魔の巣窟」と呼ばれる沼の底から全裸で発見された。捜査線上に浮かびあがった不審人物は決め手に欠け、16~18歳の悪魔崇拝と噂される若者3人が逮捕される。


 戦慄のミステリーの文字にひかれて、よくよく見たらアトム・エゴヤン監督だし、コリン・ファースやリース、デイン・デハーンくんという豪華なキャスティングで、一気に注目度がUPして観賞。「スウィート・ヒア・アフター」のような重苦しい映画でした。
 児童3人が殺された「ウエスト・メンフィス3事件」の実話で、登場人物は実在、実名のキャラクターになっています。
 なにげない母と子の風景、その後ミステリアスな森が子供たちを飲みこんでいく。映像が美しいぶんその光景が目にやきついてしまいます。
 少年たちが発見されるシーン、あまりにむごい姿はショッキングでかなりキツかったです(>_<)異常な状況にサイコパスの犯行という印象を持ったのですが、後から考えるとそう見せかけたのかもという気もしてきます。
 メインとなるのは3人の若者を警察が犯人と断定するまでの過程です。わけのわからない証人たちや証拠の紛失など警察への不信感はつのるばかり。裁判官からも彼らに対する偏見が感じられ、警察との間で暗黙の了解があるのではないかと疑ってしまいます
 疑問を持った私立探偵のロン(コリン・ファース)が独自に調査を始めます。被害者の子供の母親パム(リース・ウィザースプーン)も何かおかしいと思い始めてるんですよね。そんな彼女に対する夫の威圧的な態度が気になりました。
 捜査線上に浮かびあがった人物、それ以外の子供たちと近しい人、誰もが怪しく思えてくる。そんなはっきりした証拠がない中での若者たちの逮捕には憤りを感じました。もし冤罪だったら犯人は野放しになってるわけだし、恐ろしいことです。
 リースがおばさんぽくなっててびっくり@@(役づくり?)キューティー・ブロンドが懐かしい。深い悲しみが伝わる演技素晴らしかったです。デハーンくんは不審人物の一人でした(>_<)
 真実はわからないまま。見る側に考える材料を与え、心に重いものを残していく映画だと思います。  
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ポルカ

Author:ポルカ
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