悪童日記

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ヤーノシュ・サース監督

アンドラーシュ・ジェーマント
ラースロー・ジェーマント
ピロシュカ・モルナール
ウルリッヒ・トムセン
ウルリッヒ・マテス

 第二次世界大戦末期のハンガリー。双子の少年たちは小さな町の祖母の農園に疎開する。粗野で不潔で人々に「魔女」と呼ばれている祖母の下、彼らにとって過酷な日々が始まった。


 ここ最近では一番注目していた映画です。双子の姿を通して戦争の悲惨さを描いた衝撃作でした。「文部科学省選定映画」だったんですね@@(青年、成人)って書いてあった。ショックを受けるけど、あえて子供たち(中学生以上かな)に観て欲しい映画だと思いました。
 そういえば双子の名前って?って思ったら双子だけじゃなくて登場人物すべてに名前がなかった@@限定された人たちの物語じゃないってことなのかも知れませんね。疎開することになった兄弟に、父は離れて暮らす彼らのことを知りたいと日記を渡します。これからこの日記に書かれていくのは父の想像を超える過酷なものでした。
 疎開先の母方の祖母がすごかった!「魔女」と呼ばれてるんですよ。なんか夫の死もわけありみたいだし(汗)@@どうも娘と仲が悪いようで娘のことを雌犬と呼んでます。双子のことも雌犬の子供と呼び、やたらに殴ったり、キツイ労働をさせたり、ひどい扱いをします。孫っていうのは誰にとっても可愛いものだと思ってたけど、こんなばあさんがいたんだとショックでした。でも双子にとって頼れるのはこのばあさんだけなのです。祖母を演じたピロシュカ・モルナール、素晴らしかったです。
 双子は過酷な状況の中で生きていく術を彼らなりに考えます。それは「痛みに耐える練習」「飢えに耐える練習」「残酷なことをする練習」などで、二人で殴り合ったり、断食したりと子供にはさせたくないことばかり。それは痛々しい姿であると同時に強い生命力をも感じました。二人だったから生きられたんだと思います。
 双子を演じた二人、ハンガリーのすべての学校から探しだされた子供たちだそうです。美少年でしたね~鋭い眼差しは精神力の強さを感じました。演技経験がなくて、しかも精神的にも肉体的にもハードな役をよく頑張ったと思います。
 双子と関わる人たち・・・隣の女の子との出会いは最悪だったけど後で仲良くなったのはよかった。将校の双子を見る目つきが恐くてドキドキした(汗)靴屋さんの優しさは、温かい気持ちになった。教会の女性、美人だったけど・・・彼らとの出来事からも戦争の悲惨さを感じました。
 やがて双子が起こした事件が大問題になってしまいます。彼らなりの理由を考えると責めることはできないけど、あまりにもショッキングで複雑な気持ちになりました。彼らに教育してくれる人がいない中、目にしたものだけを信じるしかないのです。それは人が人を殺すことでも。
 過酷な環境が双子から笑顔を奪い、両親への愛情までをも失わせてしまいました。もっとも過酷で、力強さを感じるラストシーンは記憶に残ることでしょう。 
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リアリティのダンス

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アレハンドロ・ホドロフスキー監督

ブロンティス・ホドロフスキー
パメラ・フローレス
イェレミアス・ハースコヴィッツ
クリストバル・ホドロフスキー
アダン・ホドロフスキー

 1920年代、チリ・トコピージャ。幼少のアレハンドロ・ホドロフスキー(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は暴力的な共産主義者の父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)、アレハンドロを自身の父の生まれ変わりと信じる母サラ(パメラ・フローレス)に愛されたいと思いながらも大きなプレッシャーを感じていた。またロシア系ユダヤ人であるため学校でからかわれていた。


 なにせ初ホドロフスキー監督だったもんで、少々面くらってしまいました@@明るい色彩と音楽でおとぎ話のような雰囲気ですが、タブーとブラックユーモアが散りばめられている今まで観たことがない映画でした。すごい監督がまだいましたね~(^_^;)以前探したけど見つからなかった「エル・トポ」も是非観てみたいです。
 ↑なんとホドロフスキーが4人!監督の自伝に基づいているということでもプライベートな映画って感じですね。登場人物はアレハンドロ少年以外変わり者ばかり(^_^;)その中でも飛びぬけているのが両親でした。父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)は見てる分には面白かったけど実際の父親だったら子供は大変(>_<)。息子を鍛えるっていってもほどがありますよね。歯の治療のシーンは見てられなかった。先日歯医者さんに行った時も思い出したし、完全にトラウマですよ(>_<)お母さん、ずっと歌ってるし!ていうかセリフ全部です@@この女優さん、オペラ歌手だそうです。歌以外にも超インパクトがある演技を色々見せてくれますよ(大汗)。裸とか・・シーンとか目に焼き付いて困ってます(^_^;)
 とっても優しいアレハンドロ少年が彼のいいところを否定してしまう父親に、必死についていこうとするところがけなげでね~お友達との靴のエピソードはなんともいえない気持ちになりましたが(>_<)イェレミアスくん、とっても美少年^^
 目的を持って旅立ったハイメのその後、あんなに威圧的だった彼がどんどんしょぼくなっていって、人とのかかわりの中で意識が変わっていくところが見どころだと思います。とにかく色んなことが起こって、かなりハードな展開なんですけど、ユーモラスに描いているところがよかった。
 監督の両親ってほんとにこんなだったのかな@@時々現れる監督は当時の自分を励ましているようにも見えた。幻想的なシーンはアレハンドロの現実逃避の手段だったのかも知れませんね。
 終って見れば家族の絆を描いた映画だったような気がします。問題の父親の矯正も成功(!)したし、もしかしたら映画の中で願望を叶えたのかも。美しくて刺激的、映画だからこそ味わえる面白さをいっぱい詰め込んだ作品でした。観てよかった^^ 

ロマン・ポランスキー監督の2作品

 「今まで観てなかったのかい!」シリーズです。(ロマン・ポランスキー監督)

「ローズマリーの赤ちゃん」

ミア・ファロー
ジョン・カサヴェテス
ルース・ゴードン
シドニー・ブラックマー
モーリス・エヴァンス

 ローズマリー(ミア・ファロー)と役者の夫ガイ(ジョン・カサヴェテス)はニューヨークのアパートに引っ越してくる。隣人のローマン(シドニー・ブラックマー)とミニー(ルース・ゴードン)のカスタベット夫妻はお節介なほど世話をやいてくる。ガイは夫妻と親密になり、ローズマリーはミニーからペンダントをプレゼントされる。ローズマリーは不可解な夢を見た後妊娠する。

 何故今まで・・・こんな面白い映画を・・・観なかったのか(>_<)ホラーというよりオカルト映画という感じで、監督作で、ジョニー主演の「ナインスゲート」を思い出しましたよ。
 空撮で映し出されるアパートと不気味な音楽、胸騒ぎがするオープニングが「シャイニング」に似てるって思いました。夫婦が引っ越してきたアパートはなんかわけありっぽくて、前の住人の痕跡が意味深で不安を煽る。早々に知り合った女の子がアパートから飛び降り自殺という・・・絶対なんかあるーーー(汗)
 隣のカスタベット夫妻、最初はちょっとおせっかいだけど気のいい人たちだと思いましたが、ローズマリーに異様な臭いのペンダントをあげたり、めっちゃまずそうなデザートを食べさせたり、なんか怪しいぞ(;一_一)実際ローズマリーは具合が悪くなってました。ローズマリーが妊娠するとさらに干渉エスカレートしてきて、恐くなってきます。
 ローズマリー、ホラー顔(!)の美人でしたね~追い詰められていく恐怖が彼女の表情からビシバシ伝わってきました(汗)ミア・ファロー、孤立するローズマリーの心理描写が素晴らしかったです!後半ショートカットになった姿がとってもキュートでした^^エグい描写はほとんどなかったのは予想外でした@@それなのにこの恐さ(^_^;)終盤のスリルある演出も見どころだと思います。


「チャイナタウン」

ジャック・ニコルソン
フェイ・ダナウェイ
ジョン・ヒューストン
ダイアン・ラッド

 ロサンゼルスの私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)の事務所にミセス・モーレイと名乗る女性が現れ、夫の浮気調査を依頼した。ジェイクはダム建設技師であるホリス・モーレイの身辺調査を始める。

 午前十時の映画祭で上映されてて、そういえば観てないなって思ってすごく気になってました。映画館に行けなかったので、DVDで観賞。個性的で魅力的な探偵のコミカルさとフィルム・ノワール的な雰囲気がいい感じにマッチしてる面白い映画でした^^ミステリーとしても十分楽しめると思います。
 私立探偵のジェイクは、モーレイという女性から夫の身辺調査の依頼されたことで、ダム建設をめぐる陰謀に巻き込まれていきます。やがて起こる殺人事件。ジェイクが、ギャングに襲われたり(鼻、イタタタ・・・)危険な目に遭いながらも事件の真相に迫っていくところが見どころだと思います。ジャック・ニコルソンが若い!@@鼻に貼ってた大きなばんそうこう、痛そうだけどウケた(笑)タフで頭が良くてカッコよかったです^^
 時代の雰囲気に合った髪型とか服装が似合ってたフェイ・ダナウェイ、影の実力者で大物悪人ぶりがリアルだったジョン・ヒューストン、二人とも存在感があって素晴らしかったです。監督もあんな役で・・・イタタタ(^_^;)
 タイトルのチャイナタウン、舞台となったのはラストだけだったけど、切なくて虚しいラストシーンを印象づけるのにふさわしい場所だったように思います。ニコルソンの探偵いいな~続編はニコルソンが監督してるみたいなので、気になります。

 いや~2作品とも面白かった♪思えば今まで観たポランスキー監督の作品ってみんなよかったんですよね。まだまだ観てない作品がたくさんあるのでこの機会にチェックしてみたいと思います。 
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ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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