アデル、ブルーは熱い色

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アブデラティフ・ケシシュ監督

レア・セドゥ
アデル・エグザルコプロス
ジェレミー・ラウールト
カトリーヌ・サレ

 女子高生のアデル(アデル・エグザルコプロス)は街中ですれ違った青い髪の女性エマ(レア・セドゥ)に惹きつけられる。その後、アデルはバーでエマと偶然再会し、言葉を交わす。二人は親しくなり、アデルはエマにのめりこんでいく。


 カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品です。主演女優二人も受賞したのはカンヌ史上初。レア・セドゥとアデル・エグザルコプロス、素晴らしかったです。
 アデルが自身の恋愛について悩み、やがて彼女にとっての本当の愛を見つけるまでの前半が好きでした。高校生アデルの等身大の姿をていねいに描いているところがよかった。アデルの無造作に結んだ髪型がとってもキュート、ふつうなら生活に疲れたおばさんみたいになっちゃうのに(笑)絶妙のルーズヘアー^^パスタを口いっぱいに頬張るところも可愛くて、若さと生命力を感じました。
 すれ違いざまにアデルの視線を捕えるエマに、ドキッとしました(^_^;)一目ぼれをテーマにしていた授業がまるで暗示のよう。アデルの様子からビビビってきたのがわかりましたね。
 エマ、ブルーの髪がとても似合っていて素敵、宝塚の男役のような美しさがありましたね、アデルをロックオン→ナンパ的な流れが実にスマートでした。以前から気になっていたレア・セドゥは、変幻自在に役をこなす女優さんだと思いました。これからも要チェックですね♪
 話題になっていたラブシーンはけっこうハードな描写でしたが、いやらしさは感じませんでした。おそろしく長いそのシーンをただひたすら淡々と見ていた感じです。その長さから、大変だったろうな~よく頑張ったな~とか余計なことまで考えてしまいました(^_^;)
 エマの両親は二人の関係を理解してて自由な雰囲気でしたが、アデルの方は堅実な感じ。育ってきた家庭環境もその後二人が進む道に影響を与えているように思いました。
 数年後、エマは髪の色も変わって落ち着いた感じになってましたね。 パーティでエマをかいがいしくサポートするアデルは、どこか無理しているようにも見えました。
 エマはアデルを責めていたけど、その前にエマの心変わりがあったんじゃないかと思いました。アデルはそんなエマの気持ちを感じとって寂しかったんじゃないかな。アデルが可哀そうに思いましたよ。エマと再会したカフェでのアデル、かなり大胆でしたね~一瞬引きずり込まれそうなエマ@@;
 アデル・エグザルコプロス、ベビーフェイスだけどスタイル抜群、背もレア・セドゥと同じくらいでしたね。自然で瑞々しい演技は好感が持てました。アデルがエマに激しく責められるシーンでは二人の溢れだす感情の表現が素晴らくて、圧倒されました。
 やっぱり前半の高校生のアデルがよかったな~授業風景、友人との痛いエピソード、夜の盛り場など印象的なシーンがたくさんありました。大きな木の下でデートする二人もキラキラして美しかったです。
 後半は男女関係ない失恋の光景で切なかったけど、ラストはアデルが前に進めるような気がして、よかったと思います^^ 
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アクト・オブ・キリング

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ジョシュア・オッペンハイマー監督

アンワル・コンゴ
ヘルマン・コト
アディ・ズルガドリ
イブラヒム・シンク
スルヨノ
ユスフ・カラ
サフィト・パルデデ
ソアドゥオン・シレガノ

 1960年代のインドネシアで共産党員の100万人規模の大虐殺が密かに行われた。その実行者たちは今も国民的英雄として楽しげに暮らしている。当時虐殺に関わった人たちにその時の行動をカメラの前で演じさせる。

 虐殺を実行した人たちに当時のことを演技で再現してもらうというびっくりなドキュメンタリーです@@
 ということでかなり構えていたのですが、オープニングはなぜか大きなお魚の横でおねいさんたちが踊るというシュールな映像で、やや肩の力が抜けました。女装のメタボが加わるあれはいったい・・・(^_^;)
 殺人部隊のリーダーだったプルマン(ギャング)のアンワル・コンゴはじめ、虐殺にかかわった人たちが自分たちが行った事をふつうにぺらぺらと話す姿が衝撃的でした@@彼らは罪に問われるどころか英雄のように扱われているのです。
 アンワルは大物ギャング的なオーラはあるものの、孫に接する姿とか1000人殺した人には見えなかったです。殺害を行っていたという場所でワイヤーを使って自慢げに説明。それは想像しただけでも恐ろしい光景です><ノリノリのダンスが妙に上手だった。
 映画では当時の状況を再現させることとともに、関わった人たちへのインタビュー風景も映しています。まったく罪の意識を感じていないように見える人や、自分の行為を正当化しようとしている人、知らなかったふりをする人、反応は様々でした。民兵組織であるパンチャシラ青年団地域リーダーのレイプ話には気分が悪くなりました。「お前にとっての地獄は俺にとっての天国」発言は地獄に堕ちろ!って思いました(怒)
 撮影は村が焼かれるシーンや、拷問のシーンなど村の人たちにも出演してもらって行います。それを見ているアンワルが、時折遠い目をしていてたのが印象的でした。アンワルといつも一緒にいるヘルマンの演技が妙にこなれていると思ったら演技経験があったみたい。何故か女装?メタボ体型でこんなママさんいるみたいな感じになってました(^_^;)あとアンワルが夢にみる悪魔の変装もしょぼい怪人みたい(^_^;)
 アンワルの隣人で、当時華僑の義父を殺されたスルヨノが尋問を受ける役だったのですが、リアルな感情が伝わってきて、胸が苦しくなりました><
 アンワルがメイクをして拷問される側を演じるシーン、彼は当時のことを逆の立場から思い出すことになります。恐怖に顔をゆがめ具合の悪そうな姿はまるで別人のようでした。
 ラスト、アンワルが最初に虐殺の様子を説明していた場所に一人で訪れます。それは最初に見た時とあまりにも違う彼の姿でした。「感情」を持ったアンワル。もうね、いままで観てきたのはこのシーンのためなんだって思いましたね。
 背景には軍がアンワルのようなギャングや民兵組織に共産党員の虐待を指示し、後に政権をとっているということがあるようです。実際彼らと関わっている権力者も何人か出ています。加害者のリアルな話を聞くということは恐くもありましたが興味深く、色々考えさせられました。 
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Author:ポルカ
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