ヴァルハラ・ライジング

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ニコラス・ウィンディング・レフン監督

マッツ・ミケルセン
マールテン・スティーヴンソン
ユアン・スチュアート
ゲイリー・ルイス
アレクサンダー・モートン
ジェイミー・シーヴェンス

 超人的な殺戮本能を備えたワン・アイ(マッツ・ミケルセン)は部族に捕えられ、賭け試合で死闘を強いられてきた。ある日所有者である部族の長らに逆襲した彼は、彼の世話をしていた少年アー(マールテン・スティーブンソン)とともに旅に出る。


 ゴズリンと再タッグの新作映画も気になる「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督の男の映画2作品を観賞。まずはコレ
 舞台はヴァイキングの時代。北欧神話を背景にして、超人的な戦闘能力を持つ戦士の冒険の旅を描いています。「ヴァルハラ」というのは北欧神話に出てくる戦士の魂が集められている「戦死者の館」のことらしいです。
 物語は第1章「憤怒」第2章「沈黙の戦士」第3章「神の民」第4章「聖地」第5章「地獄」第6章「犠牲」という6つの章から成っています。
 部族(キリスト教徒ではない)の奴隷として捕えられているワン・アイ(名前は後につけられる)はとにかくめちゃくちゃ強くて、何の躊躇もなく相手を絶命させてしまいます(汗)言葉を発せず何者でどこから来たのかもわからないワン・アイ。予知能力もあり、独眼であるその風貌や行動は神がかってましたね。部族の長たちへの逆襲、凄かったですね~(汗)
 旅に出たワン・アイとアーはキリスト教徒のヴァイキングたちに出会います。彼らと乗った船のシーンは、霧の中時間が止まってしまったような静けさが神秘的でした。一行が聖地と思って上陸した場所は、彼らが思い描いているようなところではなく、厳しい状況になっていきます。ワン・アイたちが最初にいた寒々とした場所とは違って熱帯雨林のようだったのが興味深かったです。森の中へ行くワン・アイとアーの姿は運命に導かれているようでした。
 ワン・アイは注目度UP(自分の笑)のマッツ・ミケルセンです。カッコよかった!セリフなし、表情なしだけど、伝わる演技が素晴らしかったです。闘う姿もクールでした^^不自然に積み上げられたた石と赤いマッツ(!?)の意味がわからない~><
 いや~ハマった!よくわからないけどハマった!2回観ちゃいました^^あるのは自然と人のみ。風の音、美しい自然の風景、暴力描写でさえ、すべてが芸術的。特にさらし首のある風景(!)が素晴らしかったです。映画の世界観に浸っていたくなる「感じる」映画だと思います。しかしともすれば「ハ?」で終っちゃうかも知れないので、好みが分かれる映画かも。マッツがお好きなら是非どうぞ~(笑) 
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ザ・マスター

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ポール・トーマス・アンダーソン監督

ホアキン・フェニックス
フィリップ・シーモア・ホフマン
エイミー・アダムス
アンビル・チルダーズ
ローラ・ダーン

 第二次世界大戦終戦後、海軍帰還兵のフレディ(ホアキン・フェニックス)は戦時中に作りだした自前のカクテルにハマり、アルコール依存から抜け出せないでいた。ある日、フレディは新興宗教の教祖でマスターと呼ばれるランカスター・トッド(フィリップ・シーモア・オフマン)に出会い、一緒に行動するようになる。


 ホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞、フィリップ・シーモア・ホフマンが助演男優賞、エイミー・アダムスが助演女優賞にノミネートされました。3人の演技、見る価値あり!
 オープニングのビーチのシーン、すごいインパクトとともに痛々しさも感じましたね。戦争によって心に傷を負った帰還兵のフレディはアルコール依存となり、しばしば問題を起こしていました。カメラマンの職についても客に暴力をふるってしまったり明らかに精神が不安定な行動。戦時中に作りだしたという自前のカクテルは何が入ってるのかかなり怪しそう(汗)マスターはこのカクテルが気に入ってましたね(^_^;)
 ザ・コーズの活動に批判をする人を暴力で抑えつけようとするフレディは教団を守るとともにトラブルメーカーともとられ、妻のペギー(エイミー・アダムス)は彼を追い出そうとします。エイミー・アダムスの教祖の妻としての迫力がすごかった!フレディに対するカウンセリングも鬼気迫るものがありました(汗)演技の幅の広さを感じました。
 戦後という時代背景もあり、信者も増え力をつけつつあったザ・コーズでしたが、批判もありました。マスターが信者に声をあらげる姿は不安な気持ちがあらわれているようでした。マスターは暴力的とはいえ、フレディが教団を守っているという安心感があったんじゃないかな。
 しかしフレディは教団とマスターに疑問を抱くようになります。それは皮肉にも精神の安定を意味しているようにも思えました。二人がバイクで疾走するシーンは、それぞれの未来に向かっていくようで印象的でした。
 ホアキン、すごかったーー!!とても演技とは思えない!撮影のときだけマジでああなったのでは?(^_^;)「リンカーン」は観てないけど、デイ=ルイスは2度も受賞してるからホアキンでよかったじゃんって思いましたよ。ホフマンはやっぱりさすがの怪しい存在感、教組の光と闇を巧みな心理描写で演じていて素晴らしかったです。
 新興宗教ザ・コーズの存在、カウンセリング風景などとても興味深かったですが、メインとなるのは二人の関係だと思います。ハマるかハマらないか分かれる作品かもしれませんね~私はフレディの奇妙な行動、二人の教祖と信者にとどまらない危うい関係から目が離せませんでした。フレディの精神的なものを表すような演出(砂の女性とか全裸パーティとか!?)が素晴らしかったです。    

ロボジー

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矢口史靖 監督

五十嵐信次郎
吉高由里子
濱田岳
川合正悟
川島潤哉
田畑智子
和久井映見
小野武彦

 家電メーカー木村電気の窓際社員、小林(濱田岳)太田(川合正悟)長井(川島潤哉)の3人は、木村社長(小野武彦)から二足歩行ロボット開発を命じられる。ロボット博まであと一週間という時期になって製作途中のロボット「ニュー潮風」が壊れてしまう。追い込まれた3人はロボットの中に人間を入れてごまかすことにする。ロボットにぴったり収まる人間を探すためのオーディションを行い、一人暮らしの老人鈴木(五十嵐信次郎)が選ばれる。


 公開当時、ロボットと監督のキャラが面白かったので、気になってました^^矢口監督は「ウォーターボーイズ」の監督だったんですね~納得(^◇^)
 いきなりのロボット大破(^_^;)で困ったの3人が考えついたのは、なんとロボットの中に人間を入れること(!)やたらと体のサイズを気にするオーディションも面白かったですね(笑)採用されたのは一人暮らしのおじいちゃん、鈴木さんでした。ニュー潮風に入った鈴木さんはロボット博で暴走し、3人はハラハラ。
 鈴木さん、ロカビリースターのミッキー・カーチスさんですよね。まったくふつうのおじいちゃんになっててビックリ@@偏屈じいさんぶりが素晴らしかったです(笑)
 弱みを握った鈴木さんは好き勝手わがまま放題、振り回される3人のドタバタぶりが面白かったです^^木村電気の3人組が個性的でいいキャラでした。太田役のお笑い芸人のチャン・カワイさんがいい味だしてましたね~文句をいいながらも鈴木さんに気遣いをみせるところは温かい気持ちになりました。
 ロボット博で一目ぼれ(!?)したニュー潮風につきまとうロボットおたくの葉子(吉高由里子)は、なまじロボットに詳しいだけに3人にとってはうっとうしい存在です。吉高由里子ちゃん、ロボット愛あふれる女子大生をユニークに演じててよかったです。終盤の壊れ具合が最高!(笑)葉子の大学の講演会に行った3人が、学生の質問を利用しながら絶妙にかわしていくところがツボでした(笑)
 鈴木さんのお年寄り仲間との関わりや、別に暮らす娘や孫たちとの関係も笑いを交えながら温かい目線で描かれているところがよかったと思います。
 ケーブルTVが嗅ぎつけ、絶体絶命のピンチのニュー潮風の運命は・・・オープニングシーンに通じる上手い演出でした。しっかり伏線もあったしね(笑)木村電気の今後が楽しみなラストもよかったです^^
 いっぱい笑わせてもらって楽しかったです♪エンドロールのイラストがとっても可愛かった!

闇を生きる男

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ミヒャエル・ロスカム監督

マティアス・スクナールツ
イエルーン・ペルスバール
バーバラ・サレフィアン
フィリップ・グランドンリー
デイボ・ヴァンデンボール
フランク・ラメルス

 ベルギー、フランドル地方。畜産業を営むジャッキー(マティアス・スクナールツ)は、ある日精肉業者から怪しい仕事話を持ちかけられる。ジャッキーの商談相手の仲間に、幼なじみで彼の過去を知る男ヂエーデリク(イエルーン・ペルスバール)がいた。二人はある不幸な出来事をきっかけに関係を絶っていた。


 アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品です。「ホルモンマフィア」というワードに、裏社会センサーが反応(笑)しかしマフィアがメインではなく、心に闇を抱える男の悲しいお話でした><
 畜産業を営むジャッキーは幼なじみのヂエーデリクと偶然再会します。しかし二人の態度は微妙、それは過去のある出来事によるものでした。
 少年時代の仲のいい二人の姿、そして彼らを襲った悲劇が描かれていきます。あまりにも残酷な目に遭ったジャッキーはほんとに可哀そうでした。少年のジャッキーは線が細く可愛い感じの子で、今のマッチョで乱暴な姿は想像できません@@大量の薬品が置いてあるうす暗い部屋での姿は、彼が抱える孤独と心の闇を感じました。シャドーボクシングが恐すぎる(汗)
 やがて二人はホルモンの不正投与を追っていた捜査官殺人事件に巻き込まれていきます。殺人事件に使われた車についての部分はちょっとわかりづらかったので、DVDを何回か見返してしまいました。おっちょこちょいの車の販売店のコンビ、ちょっと何言ってるかわかんない(^_^;)
 ジャッキーがルチアの店でのぎこちない態度や、後をつけてクラブに行くところなど彼女にどう接したらいいのかわからない不器用さが切なかったです。野獣のような恐いオーラを放っていても、どこか悲しそうな目をしてるジャッキー。肉体改造をして役になりきったマティアス・スクナールツはほんとに素晴らしかったです。兄の家族を見て一瞬みせた優しそうな笑顔が印象的でした。
 ヂエーデリクもジャッキーに対する負い目から過去を引きずっているようでした。自らの秘密、ジャッキーへの思い、イエルーン・ペルスバールの抑えた演技が胸に響きました。
 憎む相手はもはやその意味もない姿となっていたのはショックでした。ラストも悲しすぎる><あの出来事がなかったらあの可愛かった少年はきっと違った人生を送ることができたのに。
 重たかった~気分がどんよりすること請け合いです。でもジャッキーの心の闇を映し出す演出がすばらしく、見応えのある映画でした。 
 
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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