愛について、ある土曜日の面会室

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レア・フェネール監督

ファリダ・ラウアッジ
デルフィーヌ・シュイヨー
レダ・カテブ
ディナーラ・ドルカーロワ
マルク・バルベ
ポーリン・エチエンヌ
ヴァンサン・ロティエ

 フランス、マルセイユ。ある土曜日の朝、ロール(ポーリン・エチエンヌ)、ステファン(レダ・カテブ)、ゾラ(ファリダ・ラウアッジ)の3人はそれぞれの悲しみや痛みを受け入れ、運命を切り開くために刑務所の面会室へと向かう。


 2009年に製作された映画で、当時28歳だったレア・フェネール監督の長編初監督作品です。監督とっても若くて美人でびっくり@@
 ある土曜日、刑務所の面会を待つポール、ステファン、ゾラ。3人は同じ町に暮らしていますがお互いを知りません。彼らがその日を迎えるまでの物語が描かれていきます。
 ロールとアレクサンドル(ヴァンサン・ロティエ)の恋については、出会いの時からなんか危なそうな感じがしましたね。親としたら娘がこんなことになったらと思うととっても恐い(>_<)お互いに夢中な二人でしたが、アレクサンドルが逮捕されたことで、ロールの気持ちが少しずつ変わっていきます。大人な態度で接する医師のアントワンの存在も大きかったんじゃないかな。ロール役のポーリン・エチエンヌの瑞々しい演技がよかったです。
 貧しさゆえに恋人のエルザ(ディナーラ・ドルカーロワ)と衝突ばかりのステファンに高額報酬の依頼が舞い込みます。それはかなりむちゃくちゃなもので、依頼人のピエール(マルク・バルバ)も裏社会の臭いがぷんぷん(^_^;)最初はステファンに甘い言葉で接するも徐々に逃げられない状況に追い込んでいきます。仲間も登場してきて裏社会と確信(^_^;)エルザに罵声を浴びせられ、ピエールに脅されて可哀そうでした。ステファン役のレダ・カテブは「預言者」に出ていた人で、今回もムショ関係の映画でしたね。地味だけどなんか印象に残る人です。家出したエルザを迎えに行くシーンは男らしかったですね。
 息子を殺されたゾラは、その死の真相を探るためフランスに向かいます。ゾラが息子の遺体に対面するシーンがリアルで、切なかった><ゾラは加害者の姉セリーヌ(デルフィーヌ・シュイヨー)に接触することで、知らなかった息子の姿が見えてきます。女優二人の素晴らしい演技により、被害者家族、加害者家族が抱える悲しみの重さが伝わってきました。
 3人がそれぞれ色々な思い、覚悟、決意を持って向かった面会室では彼らの人生が変わった瞬間を見たような気がしました。ステファンの面会はドキドキでしたね~(汗)でも一番いい顔してました。重たかったけど、それぞれの物語を最後まで身守りたくなる、そんな人を引きつける力のある映画でした。 
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未来世紀ブラジル

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テリー・ギリアム監督

ジョナサン・プライス
ロバート・デ・ニーロ
キム・グライスト
マイケル・ベイリン
キャサリン・ヘルモンド
ボブ・ホスキンス
イアン・ホルム
ジム・ブロードベント

 20世紀のどこかの国。情報省はテロの容疑者「タトル」を「バトル」と打ち間違えてしまい無関係なバトル氏を無理やり連行していく。それを見ていた上の階に住むトラック運転手のジル(キム・グライスト)が抗議するがまったく相手にされない。情報局に勤めるサム(ジョナサン・プライス)はこのミスを何とかするため試行錯誤していた。


 ギリアム監督の映画はいくつか観ていてどれも面白かったですが、この映画も大好き~♪
 国民の個人情報がすみずみまで管理されている世界が舞台です。情報を管理している情報省の中には「情報局」「記録局」「情報剥奪局」があり、そこでは書類が重要な意味を持っています。役人がコンピューターに動かされていると思えば、タイプライターをパチパチ打ってたり、新しさと古さが混在しているシュールな映像が面白かったです。サムが乗ってたちっちゃい車がかわいかったな^^
 SATみたいな人たちがいきなり天井を突き破って突入しバトル氏を連行するところ、あっという間のできごとにあ然@@これが一字違いの誤認逮捕(?)なんだからえらいこっちゃです(汗)情報がすべての社会では個人の情報を剥奪するってことはその人物を消すってことなんですよね(恐)
 主人公は情報局に勤めるサム。ん~この顔は見おぼえが・・・「パイレーツ~」エリザベスのパパさんだ!若~い!特に野心もなくマジメで気の弱いサムは、情報省のミスの事後処理に関わっていきます。
 サムのママさんがキョーレツでしたね。若さを取り戻すために整形手術に依存していて、その必死な姿が滑稽でした。顔の皮伸ばし?(爆)だんだん崩れていくお友達は恐かった(^_^;)二人の主治医もかなり怪しい(笑)
 デ・ニーロが出てるって聞いてどんな役かなって思ってたんだけど、モグリのダクト修理屋で実にいい味だしてました。突然現れてサッサって仕事してスパイダーマンみたいに(?)去っていく、表情も動きも最高!(笑)ふだん目にすることないし、気にもしてない「ダクト」の存在感には圧倒されました@@
 サムがたびたび見る、大きな羽を広げて空を飛び、美女を助けようとする夢が不思議。夢の中のサムの表情は生き生きしていて、窮屈な管理社会に対する願望なのかもしれませんね。鎧武者がでてきたのはびっくりだったし、でこっぱち(!)のお面が不気味でした(^_^;)その美女にそっくりなジルに対するサムの一途な思いには感動しましたね。ジル役のキム・グライストがとってもキュート。二人が乗ったトラックのシーンは見所だと思います♪
 夢と現実がリンクするラストが素晴らしかったですね~修正されたまったく違うエンディングもあるようですが、余韻の残るこちらのエンディングの方がいいと思います。エグさや残酷さもありながらそう感じさせないユーモアのセンスが抜群でしたね。可笑しさの中にも皮肉や恐さも込められているように感じましたが、管理社会を飛び出して愛に生きた男の物語だと思います。何をやらかすかわからない個性的な人たちばかりで楽しかったです^^

桐島、部活やめるってよ

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吉田大八監督

神木隆之介
橋本愛
東出昌大
清水くるみ
山本美月
松岡茉優
落合モトキ
浅香航大
前野朋哉
太賀
大後寿々花

 バレー部のキャプテンで成績優秀、学校のスター的存在の桐島が部活を辞めた。ある金曜日の放課後、突然のニュースが学校中をかけめぐる。キャプテンの退部に戸惑バレー部や友人たち、不穏な空気が流れる中、映画部はマイペースに撮影を続けていた。


 娘に猛烈にお薦めされて観賞(笑)非常に面白かったです!日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞を受賞しましたね。スゴイ!原作の朝井リョウさんは直木賞を受賞しています。
 タイトルの桐島は出てこないんですね@@しかし見えない桐島の影響力は強く、彼が部活を辞めたことを発端に生徒たちの関係や抱えているものが色々見えてきます。
 色々なタイプの生徒たちをほんとによく観察しているな~って思いました。現役の人もかつて高校生だった人も誰かに自分を重ね合わせることができるんじゃないかな。描かれている高校生の姿は「いまどきの」というものではなく、はるか昔に高校生だったおばさん(笑)にも共感できました^^子どもたちがみんな自然な演技で素晴らしかったです。
 同じ場面を別の生徒に視線を向けて再度映し出す演出が面白かった。「さっきの場面で後ろ姿だった生徒がこんな表情をしていたんだ」「こんなこと話してたんだ」とか新たに見えてきて感じ方も変わってきます。
 桐島がいるバレー部など運動部、文化部、帰宅部それぞれの学校での立場を絡めながら、生徒たちが関わっていく姿を描いていきます。帰宅部の子たちはなんか大人っぽくて目立っているところが自分の中のイメージと同じでした。
 校内の混乱の中、マイペースで撮影を続ける映画部。ギュウギュウ詰めの部室風景も微笑ましかったし、映画愛が感じられて嬉しかった^^あんな部活に入りたかったな。ちょっと気の弱い監督の前田君(神木隆之介)がいい味だしてましたね。変な映画(^_^;)を上映していた映画館での偶然の出会いのシーンがよかったです。
 仲がいいようでも実は相手の事をクールな目で見ていたり無理して合わせていたり、友達関係の複雑さがリアル。野球部の幽霊部員の菊地君(東出昌大)の迷っているような表情が印象的でした。
 好きな人を見るために屋上で練習する吹奏楽部の沢島さん(大後寿々花)の気持ち、わかるな~中学時代下駄箱で待ち伏せしてこっそり見てたことを思いだしました(笑)
 屋上での生徒たちをゾンビ映画のシーンとして描いたラストが圧巻でした!前田君と菊地君の会話は二人の立場を象徴していましたね。時に流されたり迷ったりしながら自分の居場所と仲間を見つけていくのかな。
 この映画を観て辛くならなければ、楽しい学生生活を送れた人なのだとか?私は平和な学生生活だったみたい^^エンドクレジットの音楽が心にしみました♪ 
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ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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