ブラック・ブレッド

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アグスティー・ビジャロンガ監督

フランセスク・クルメ
ノラ・ナバス
ルジェ・カザマジョ
マリナ・コマス
セルジ・ロペス

 1940年、スペイン カタルーニャ。アンドレウ(フランセスク・クルメ)は森の奥でディオニスとその息子クレットが息絶えるのを目撃した。幼馴染であるクレットは最後に「ピトルリウア」という言葉を発する。ビトルリウアとは森の洞窟に潜むといわれる羽を持った怪物の名前だった。左翼運動に関わってきたアンドレウの父ファリオル(ルジェ・カサマジョ)に殺人の容疑がかけられる。


 アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表作品、スペイン最高の映画賞であるゴヤ賞でも作品賞のほか9部門受賞しています。
 舞台は内戦後のスペイン。「パンズ・ラビリンス」では過酷な状況の少女の姿が衝撃的でしたが、この映画でもこの時代を生き抜く大人たちの闇を少年の目を通して描かれています。
 オープニングから衝撃的!@@残酷で、得体の知れない恐さを感じました(汗)アンドレウは森で瀕死のお友達を目撃、その出来事が彼の人生を大きく変えていきます。
 町長から目をつけられた父ファリオルが姿を隠したため、アンドレウは祖母の家に引き取られることになり、親戚の子供たちと新しい学校に通いはじめます。従姉妹のヌリア(マリナ・コマス)と仲良くなるのですが、この子が不思議な子で、あぶない行動や爆弾発言をしてアンドレウを振り回します。二人で行った儀式(?)手が~~!@@怪しかったですね~(^_^;)
 背景にあるものは貧富の差で、食べるパンの色まで分けられているのです。アンドレウの一家と資産家のマヌベンス夫人の生活は対照的でした。ピトルリウアにまつわるむごい事件の真相、ヌリアの秘密、アンドレウは見てはいけないものを見すぎ、あまりに知りすぎました。純粋な瞳はどんどん陰っていき、ついには爆発してしまいます。
 物語の中心にある森が実にミステリアス。裸で森の中を走る中性的で美しい青年との出会いも伏線になっていましたね。
 アンドレウ役のフランセスク・クルメの静かな感情表現が素晴らしかったです。そしてすごく賢そう。ヌリア役のマリナ・コマス、大人顔まけの怪しい雰囲気は今後が楽しみです。ファリオル役のルジェ・カザマジョと町長のセルジ・ロペスは「パンズ・ラビリンス」にも出てたみたい。女優さんたちの顔が似てて、ちょっと混乱(^_^;)
 大人の事情というにはあまりにも衝撃的、でもファリオルの親としての決断にはちょっと救われました。ラストでアンドレウが選んだ道とは?彼の冷たい表情が印象的でした。
 衝撃のオープニングからダークな世界にどんどん引きつけられ、まったく目が離せません。神秘的な映像もよかったです^^   
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真珠の耳飾りの少女

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フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
 
 さいたまに帰省して、上野の東京都美術館「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」に行ってきました。目的はもちろん↑この絵。 東京の美術館に来るって知ってから、絶対に見たいって思ってました。この絵をモチーフにした小説の映画もよかったですよね。
 絵は中ほどあたりに展示されていてやはりひときわオーラを放っていました。この絵だけ目の前で見れるけど止まれない通路があり、並んで観賞。ちょっと離れたところからはしばらく見ていられました。思ったより小さく、ターバンの色は青というより水色に近い感じでほんとに綺麗!人を引きつける魅力のある絵でした。見れてほんとによかった^^

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ルーベンスの「聖母被昇天」(下絵)

 「フランダースの犬」のネロとパトラッシュがこの絵の前で力尽きたという(泣)ネロはこの絵が見たかったんだね、なんか感動。実際の絵はアントワープ大聖堂(ベルギー)の主祭壇にあるそうです。


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岡本太郎さんの「明日への神話」

 こちらは渋谷マークシティの連絡通路にある巨大壁画(縦5、5m横30m)おっきー!息子がどうしても見たいということでこの絵を見るためだけに渋谷に行きました。全然知らなかった@@
 被爆した第5福竜丸の事件をテーマにした作品だそうで、すごいパワーを感じる作品でした。

 というわけで、芸術を観賞~~な一日でした♪


・・・おまけ

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へ~び、出現!

 朝、家の玄関に・・・@@頭が1㎝、長さ20㎝位のちっこいへ~びで、全然恐くな~い、かわいい~(^_^;)

孤島の王

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マリウス・ホルスト監督

ステラン・スカルスガルド
クリストッフェル・ヨーネル
ベンヤミン・ヘールスター
トロン・ニルセン

 1915年、ノルウェーのベストイ島。非行少年の矯正施設に二人の少年が送還されてくる。その一人、エーリング(ベンヤミン・ヘールスター)はことあるごとに院長(ステラン・スカルスガルド)に反発し、厳しい罰を受ける。やがてエーリングは脱走を計画、準備を進めるが・・・


 男の映画の臭いをかぎつけて(笑)チェックしてました。こちらでの上映があってよかった!偉いぞシネギャラリー(近くのミニシアター)^^
 1915年にベストイ島で実際に起こった少年たちの反乱を基に描かれています。
 島に送還されてきた二人の少年、一人は線の細い気弱そうな少年で、もう一人は肝の据わった面構えのエーリングです。二人はC寮に入りC5、C19と呼ばれ模範生のC1オーラヴ(トロン・ニルセン)が教育係になりました。
 少年たちは絶対的な権力を持つ院長の元、抑圧された生活を送っていました。寮長のブローテン(クリストッフェル・ヨーネル)の少年たちへの態度は傲慢で不気味。エーリングは何かと反発し、過酷な懲罰を与えられます。脱走を計画しているエーリングに卒院が近いオーラヴは気が気ではありません。
 寒空の下、ただひたすら石を移動させるというイジメとしか思えない作業。森の中での過酷な労働では、寒さに耐え残飯のような食事に食らいつく少年たちがとても可哀そうでした><もっと重い罰では上に鍵つきの柵がついている起き上がれないベッド、こんなとこに何日も寝かされたら発狂しますよ、絶対@@
 それでもけっして媚びることなくタフなエーリングに少年たちも心を動かされていきます。エーリングとは対照的な模範生であるオーラヴとの徐々に深まっていく友情がとてもよかったです。エーリングが語る物語に出てくる鯨、銛を3つも打ち込まれながらも勇敢に泳ぎ続ける姿が彼らに重なり、物語の続きを語る楽しそうな二人が印象的でした。
 ベンヤミン・ヘールスター、いいですね~不屈の精神力とカリスマ性を持ったエーリングにぴったり!眼光の鋭さがちょっとフォアキン・フェニックスに似てる。
 性的虐待、事実の隠ぺいなど大人たちの理不尽な行動に少年たちの怒りが爆発。勇気を持って大人たちに抵抗する少年たちの姿に感動しました。
 院長ステラン・スカルスガルドの有無を言わせぬ独裁者的雰囲気はさすが。他は未見の俳優さんばかりでしたが、ステランの存在感が映画をひきしめていましたね。
 150名の兵士が島に上陸するラストのクライマックスには圧倒されます。少年たちを抑えつける権力に憤りを感じましたが、エーリングとオーラヴの友情に胸が熱くなりました。このシーン、どこかで観たような気がする(^_^;)
 衝撃と驚きの展開、常にスクリーンに引きつけられるテンポのよい演出が素晴らしかった。寒々とした森の風景、雪景色、氷の海、映像もとっても美しかったです。鯨の物語もよかったな~^^
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ポルカ

Author:ポルカ
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