オレンジと太陽

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ジム・ローチ監督

エミリー・ワトソン
デイヴィッド・ウェナム
ヒューゴ・ウィーヴィング

 イギリス、ノッティンガムでソーシャルワーカーとして働くマーガレット(エミリー・ワトソン)は、ある日見知らぬ女性から「私は誰なのか調べて欲しい」と訴えられる。幼い頃施設にいた彼女は4才の時にたくさんの子供たちとともに船でオーストラリアに渡ったという。
 最初は信じられなかったマーガレットだが、他にも弟がオーストラリアに渡ったという女性の話を聞き、調査を始める。


 施設の子供たちをイギリスからオーストラリアに大量に送っていた「児童移民」。政府の政策によって1970年まで行われていたそうです。オーストラリアに着いた子供たちに待っていたのは過酷な労働や虐待。その事実を明らかにしたのがマーガレット・ハンフリーズです。彼らひとりひとりに寄り添いながら必死に調査し、世間に訴えるマーガレットの姿に感動しました。
 児童移民の事実を知ったマーガレットはオーストラリアに行きます。彼女は移民の人たちの話を聞き、児童移民の悲しい真実を知るのです。着いてすぐに床を磨けと言われ40年間床磨きをしている女性、教会で過酷な労働をさせられ、性的虐待を受けた男性など、小さな子供が辛い思いをする話はとても胸が痛みました。皮肉なことばかり言っていたレン(デイヴィッド・ウェナム)もやがてマーガレットを信用するようになり、心を開いていきます。
 マーガレットが探していた母親の情報をジャック(ヒューゴ・ヴィーヴィング)に伝えるシーンがよかった。マーガレットは強い口調で、大事なことを伝えるのだからと最初に通された粗末な部屋からきれいな部屋に変えさせます。マーガレットの優しさを感じ、美しい海が見える部屋で話す二人の姿に涙があふれました><ヒューゴ・ウィーヴィングの演技が素晴らしかったです。
 マーガレットは移民の人たちからあまりに辛い話を聞き、彼らの苦しみを共有してしまい精神のバランスを崩してしまいます。さらに彼女の活動を良く思わない人のいやがらせや中傷などに追い詰められていきます。しかし夫やレン、ジャックが彼女を助けます。彼女の活動に協力し、支えた夫の存在は大きかったです。彼の理解がなければきっと活動を続けることはできなかったと思います。
 久しぶりに見たエミリー・ワトソンは肝っ玉母さん(体型)って感じになってましたね。包み込むような優しさと意志の強さ持った女性マーガレットのイメージにぴったりでした。観客を置いていかないしっかりとした演技はさすがでした。
 ラストのクリスマスパーティーは心温まるシーンでしたね。マーガレットの息子くんの言葉には切なくなりました。子供たちはきっと寂しかったんだと思います。でもやがてママのことを誇りに思うことでしょう。
 イギリス政府は子供たちがオーストラリアに着いてからのことを知っていたのでしょうか?何故責任を持たなかったのか、強い怒りを感じました。
 ジム・ローチ監督はケン・ローチ監督の息子さんだったんですね@@とても辛いお話でしたが、移民の人たちとマーガレットの心の交流に温かい気持ちになりました。ジム・ローチ監督の映画、お父さんより目線が優しいように感じました^^ 
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私が、生きる肌

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ペドロ・アルモドバル監督

アントニオ・バンデラス
エレナ・アナヤ
マリサ・パレデス
ジャン・コルネット
ロベルト・アラモ
ブランカ・スアレス
スシ・サンチェス

 天才的な形成外科医ロベルト(アントニオ・バンデラス)は画期的な人工皮膚の開発をしていた。監禁したある女性を実験台に人工皮膚を移植。ベラと名付けられた女性は非業の死を遂げたロベルトの妻そっくりだった。


 アルモドバル監督作品は「ボルベール」以来の観賞です。↑この異様なツーショット写真、なんなんだろう~?と思いましたが、びっくり~@@
 オープニング、肌色のボディストッキングを着た女性(ベラ)が妙な姿勢で登場。後でわかったのですが、ヨガのポーズでした。女性は監禁されていて、その家の持ち主は形成外科医のロベル(アントニオ・バンデラス)です。
 ロベルは人工皮膚の開発をしているので、ボディストッキング姿、監禁→人体実験とおよそ想像がつきますよね(汗)しかしベラ(エレナ・アナヤ)の過去にはさらに衝撃的な事実があるのです@@
 年配のメイド、マリリア(マリサ・パレデス)がベラの面倒を見ています。ロベルもベラを監視していて、彼女の姿を拡大してじ~っと見てたりするんです(^_^;)マリリアはロベルにベラを殺した方がいいというようなことを言ってたのが、すご~く気になりました。何かある。
 そしてそこに何故かトラのコスプレの男が訪ねてくる。トラ男はマリリアの息子だったのですが、これがとんでもない男でした><彼が家に入り込んでからの怒涛の光景(汗)にあたふた。その日を境にロベルとベラの関係にも変化が・・・
 物語は過去にさかのぼってロベルの妻と娘について、、そしてベラの監禁までのエピソードが描かれていきます。いや~もうここは、口あんぐり(イメージ)でただただその展開にくぎ付けでした。たまげますよ~(^_^;)
 バンデラス、ふつうじゃないことを真面目な顔で淡々とやっているロベルの異常さを、じっとりと演じていて素晴らしかったです。バンデラスだからこそ気持ち悪さが抑えられてる気がしますね。ベラ役のエレナ・アナヤは完璧な美しさでした。ラストは感動的でしたね。
 ともすれば悪趣味でエグイ雰囲気になりそうなのに、芸術的でセンスのいい映像がそう感じさせませんでした。医療についてのシーンも美しかったです。
 復讐から生まれた愛、いや妄想なのかもしれませんね。衝撃的で妖しい世界に引き込まれました。ネタバレ解禁で色々お話したいですね~あんなこともこんなことも(^_^;)

死刑台のエレベーター

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ルイ・マレ監督

モーリス・ロネ
ジャンヌ・モロー
ジョルジュ・プージュリー
ヨリ・ベルダン
リノ・ヴァンチュラ

 未開地開拓会社の技師ジュリアン(モーリス・ロネ)と社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)は愛し合っていた。二人は邪魔者であるシモン社長の殺害計画を立て、ジュリアンが実行後落ち合う約束をしていた。しかし偶然が重なり、完全犯罪と思われた計画が崩れていく。


 1957年のフランス映画です。BSにて放映されたものを観賞。2010年に日本でもリメイクされていて、それに合わせてニュープリント版が劇場公開されていたようです。日本版は安部寛さんですね、いいかも^^
 ジュリアンがフロランスの夫を殺し、二人は落ち合う約束だった・・・
 オープニングの二人の電話から酔わされました。フランス語ってなんて切ない響きなんでしょ~ジャンヌ・モローの「ジュテーム」に悩殺@@
 ジュリアンが犯行現場に戻ったことから予期せぬ偶然が重なり、二人の計画は崩れてしまいます。ジュリアンの乗ったエレベーターが停止してしまった!一刻も早く立ち去らなければならないのに足止めされ、フロランスとも会えなくなってしまったのです。ジュリアンの不安と焦りはMAX、絶体絶命です!
 ジュリアンを探して夜の街をさまようフロランスの姿を追っていく演出が素晴らしかった。クールなジャンヌ・モローの魅力に引き付けられます。
 一方、ルンルン気分でドライブする若いカップルの姿は対照的。彼らの軽はずみな行動がやがて、大変な事件へと発展していきます。二組の男女が意図せぬままに関わり合っていくところが面白かったです。
 サスペンスとしてもまとまりのありましたが、やはり「雰囲気」を楽しむ映画だと思います。マイルス・デイビスのトランペットがいいですね~
 ジャンヌ・モロー、素敵でしたね~存在感に圧倒されました。ジュリアンがいかにも実直そうなエリート技師という感じなので、彼女の魅力には抗えないでしょう(^_^;)映像、音楽、そしてジャンヌ・モローに酔わされた大人のムード漂う映画でした。これはまた観たくなるかも^^

ソロモンとシバの女王

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キング・ヴィダー監督

ユル・ブリンナー
ジーナ・ロロブリジーダ
ジョージ・サンダース

 紀元前一千年。イスラエル王ダビデは病に倒れ、神託に従い次男のソロモン(ユル・ブリンナー)に王位を継がせる。一方敵国シバの女王マグダ(ジーナ・ロロブリジーダ)はソロモンの信仰心を変えさせる思惑で、大勢の共を連れイスラエルに乗り込む。マグダはソロモンを誘惑するうち、いつしか恋に落ちていた。


 旧約聖書にあるソロモンとシバの女王の物語。1959年製作とは思えないほどスケールの大きな映画でした@@
 イスラエル王ダビデは神のお告げにより知恵者である次男のソロモンに王位を継がせると宣言。攻撃的な長男のアドニアは当然納得できず激怒、ソロモンに敵意をむき出しにします。
 ユル・ブリンナーに髪の毛がある!@@私の中ではスキンヘッドのイメージしかなかったのでなんか違和感(^_^;)ほんとに整ったお顔立ちで、ハンパない目力は威厳ある王様にぴったりでした。
 そんな中、エルサレムにシバの女王マグダが大勢のお供のと土産物を持ってやってきます。エジプトと手を組みソロモンの知恵とエルサレムの繁栄をスパイしにきたんですね。ソロモンを誘惑して信仰心を変えさせるのが目的です。
 マグダは気性の激しい女性で、アドニアをムチでバシ~ンなんてやっちゃったり、感情をあらわにする場面もありました。ジーナ・ロロブリジーダがすごくキレイ!そしてナイスバディ、ウエストの細さにびっくりです@@胸の空いたドレスやスケスケ(!)なドレスなどセクシーな衣装を色々着こなしていて素敵です。シバの守護神に捧げる儀式ではくねくねと悩ましい踊りまで披露していました。男子は目が釘付けになること間違いなしですよ(笑)
 マグダはソロモンに対する思いがいつしか本気になってしまい、二人は恋に落ちてしまいます。しかし異教徒同士が結ばれることは困難なことでした。二人の運命は神の怒りと慈悲によって導かれていきます。
 クライマックスのエジプト軍とイスラエル軍の戦いは迫力がありましたね~CGなんてもちろんないんだから、エキストラの数はものすごいと思います@@エジプト軍が崖からドド~って落ちてくところがすごかった!
 昔聞いた曲「シバの女王」をこんな物語があったんだな~と思いながら聞いてみた♪懐かしい~^^
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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