弁護人

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ヤン・ウソク監督

ソン・ガンホ
イム・シワン
キム・ヨンエ
クァク・ドウォン
チョン・ウォンジン
イ・ハンナ
ジム・ユソプ
リュ・スヨン
イ・ソンミン
オ・ダルス

 高卒で司法試験に受かり判事になったソン・ウンソク(ソン・ガンホ)だったが、法曹界では学歴による差別されていた。その後弁護士に転身したウンソクはまだ誰も手をつけていなかった不動産業務に目をつけ、釜山の税務弁護士へとのし上がっていく。
 ある日、なじみのクッパ店の息子ジヌ(イム・シワン)が公安に逮捕される。


 とにかくガンホの演技を見るのが好きなんです。久しぶりにガンホの演技を堪能しましたよ^^映画は「笑い、怒り、感動」の物語でした。1980年代に韓国で実際に起きた釜林(プリム)事件をモチーフにしていて、主人公ウンソクのモデルは元韓国大統領の盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんだそうです。上映前にガンホの挨拶があったのは嬉しかった!「海にかかる霧」の時もそうだったのですが、作品に対する思いが伝わってきて好感がもてました^^
 重たい法廷ドラマのイメージだったのですが、前半は税務弁護士となって荒稼ぎするウンソクの姿をユーモラスに描いています。部下となるドンホ(オ・ダルス)との絡みも面白くて、ガンホお得意の調子のいいやり手弁護士って感じでした(笑)オ・ダルス、この人見たことあるって思ったら、なんと出演作8つも見てたし、ガンホとの共演もけっこうありました。
 ウンソクが恩を受け、その後も世話になるクッパ店のおかみさんスネ(キム・ヨンエ)がすごくいい人でね、息子のジヌも好青年。この親子との交流は温かい気持ちになりました。ジヌ役のイム・シワンがかわいい!韓国のアイドルグループのメンバーだそうです。 しかし後半、ジヌが不当に逮捕された事件から、シリアスな展開になっていきます。ガンホも国家権力に立ち向かっていく正義感が強い弁護士に変身、カッコよかった。
 一方的に共産主義の疑いをかけ、大学生を不当に逮捕し拷問する公安警察に強い怒りを感じました。かわいいジヌがあんな姿に・・(>_<)あまりにも可哀そうで、スネの気持ちを思うと辛かったです。自白を強要する公安のチャ(カク・ドウォン)が憎々しかった。
 ウンソクが調査し、証拠を見つけるところ、裁判のシーンは見応えがあって面白かったです。ウンソクが公安を追い詰めていくのは気持ちよかった。しかし公安の卑劣さには憤りを感じました。ウンソクの頑張りが多くの人たちの心を動かした感動のラスト、ガンホの表情が素晴らしかった。
 いい映画でした。前半後半でのガンホの変貌ぶりはさすがでした。他の人たちもみんなよかったです。韓国の俳優さんたち、抜群の安定感。ガンホの演技を見るのはほんとに楽しい^^これからもついていこうと思います(笑) 
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FAKE

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森達也監督

佐村河内守
奥さん

 「ゴーストライター騒動」で世間を騒がせた佐村河内守氏の自宅でカメラを回し、その素顔に迫るドキュメンタリー。


 ドキュメンタリーを特に注目していることもなくて知らなかったのですが、娘が観たいと言っていてちょうど帰ってきた時に上映していたので一緒に観賞しました。東京では満席になるほどだったみたいだけど、こちらでは余裕でしたよ^^佐村河内さんに興味津々!最後まで引きつけられるドキュメンタリーでした。
 佐村河内さんのことは知りませんでしたが、新垣さんの記者会見はショッキングでした。その後の新垣さんのメディア出演、人気はご覧の通りですね(^_^;)佐村河内さんの今までの活動、曲も知らないので、「あの感動を返せ」的な思い入れも怒りもない立場での感想です。
 沈黙していた佐村河内さんは、奥さんと猫と暮らしていました。ロン毛で謝罪会見の時とは別人(活躍していた時のイメージなのかな)のようになってました(^_^;)部屋は薄暗く、ひっそりとという印象。
 監督がちょいちょいインタビューしてそれを奥さんが手話で佐村河内さんに伝え、佐村河内さんはわりとしっかり自分の言葉で答えていました。奥さんがいい人なんですよね、控えめな感じで。お客さんには必ずケーキを出しておもてなししてました。猫ちゃんも可愛かった^^
 佐村河内さんが自分の事をネタにしてたり、新垣さんが出ている番組を見てるんですよね、さらに新垣さんがお洒落にポーズをとって写ってる雑誌とかも見てました。たぶん監督がわざと見せてますよね(^_^;)そんな感じなので、まったく自然の姿だけを撮ってるというわけではなく何かを引き出す演出はされていると思います。
 来客もあって、テレビ局が出演のお願いに来ていました。番組の内容を説明していて、佐村河内さんをいじったりしませんみたいなことを言ってたけどいかにもいじりそうなMCで、信用できないと思ったら案の定でしたね(佐村河内さんは番組出演はしてません)。一方取材に来た外国人ジャーナリストはストレートに容赦なく質問を浴びせてくるけど、裏がない感じでむしろ信用できる気がしました。
 監督が新垣さんのイベントに行くところがあるんですが、新垣さんの人気ぶりにびっくり@@なんかあの記者会見の前からこの流れが決まっていたのかもって思ってしまいました。メディアって、上げようと思えば上げれるし、落そうと思えば落とせる、そんな恐さがあると常々感じています。監督がサインもらいに行くところ、新垣さんの反応とか面白かった。
 佐村河内さんが、外国人ジャーナリストの突っ込みにすんなり答えられなかったり、聞こえてるかも~と思ったところもあって、怪しさは拭えなませんでした。とはいえ新垣さんのことも全部信用できない気がする。曲については、どの程度かわからないけど関わっていたと思うし、ある意味プロデュースには長けてたと思う。以前観た「ビッグ・アイズ」を思い出しましたよ。
 ラストは演出かも知れないと思っていても、完全に雰囲気にのまれたし(>_<)寄り添い支えている奥さんの存在もあって感動してしまいました。監督の佐村河内さんへの最後の質問、監督にも同じ質問をしたいです。 

裸足の季節

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デニス・ガムゼ・エルギュヴェン監督

イライダ・アクドアン
トゥーバ・スンングルオウル
エリット・イシジャン
ドア・ドゥウシル
ギュネシ・シェンソイ
ニハル・コルダシュ
アイベルク・ペキジャン

 イスタンブールから1000キロ離れた黒海沿岸の小さな村に住む美しい5人姉妹。姉妹たちは下校途中に男子生徒と海で騎馬戦をして遊んでいた。それを知った祖母は激怒、彼女たちはその日から外出を禁じられ、家に閉じ込められる。彼女たちを待ちうけていたのは花嫁修業の日々。姉たちの見合い話がまとめられていく中、末っ子のラーレ(ギュネシ・シェンソイ)はある計画を立てていた。


 トルコの女性監督デニス・ガムゼ・エルギュヴェンの長編デビューにしてアカデミー外国語映画賞(フランス映画代表)ノミネート作品です。ガールズ・ムービーってあんまり観てないな~すぐ思い浮かぶのは「キューティー・ブロンド」、あと「ゴースト・ワールド」(懐かしい)もそうかも。ヨハンソン可愛かったな~^^
 ひとかたまりになってる少女たちの美しい画像に惹かれて、チェックしてみたらよさそうだったので観賞。少女たちのまさにこの年代にしかない瑞々しさ、その瞬間を映し出しているような映画でした。よかった!
 5人姉妹がみんなかわいい!無造作に伸ばした長い髪が原題の「mustang」(野生の馬)のイメージを感じさせます。海ではしゃぐ姿、差し込む日差しの中で戯れる素足の眩しさ、ナイショで行ったサッカー観戦でのはじける笑顔、躍動感ある美しい映像に引きつけられます。
 家に閉じ込められた姉妹たちに待っているのは祖母と叔父が決めた相手との結婚のみ。逃げ出さないように家の周りに柵を作るという徹底ぶりはびっくりでした。処女であるかどうかの検査、女性を性的な対象としか見ていないような言動などには違和感を感じました。
 姉妹たちがそれぞれの道に進んでいく中で、性格があらわれていましたね。気になっていた三女エジェ(エリット・イシジャン)の抵抗は衝撃的でした(>_<)度胸と行動力のある末っ子ラーレがやってくれましたねー終盤はハラハラドキドキ、祈るような気持ちで応援していました。人の温かさを感じるラストがとてもよかったです。
 姉妹を演じた女の子たち、三女以外はオーディションで選ばれるなど演技経験がなかったみたいですが、素朴さがむしろ魅力的でした。これからどんどん洗練されていくんだろうなー^^彼女たちにとっても素敵な記録の映画になったと思います。
 この映画で描かれているトルコの女性に対する扱いには驚くことばかりだし、可哀そうだと思いました。勇気あるラーレの姿に監督の希望を込めた思いを感じました。 

ヘイル、シーザー

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ジョエル・コーエン監督
イーサン・コーエン監督

ジョシュ・ブローリン
ジョージ・クルーニー
レイフ・ファインズ
アルデン・エーレンライク
ジョナ・ヒル
スカーレット・ヨハンソン
フランシス・マクドーマンド
ティルダ・スウィントン
チャニング・テイタム

 1950年代、史上空前のスペクタクル大作「ヘイル・シーザー」の撮影の最中、主演俳優で大スターのウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐される。スタジオが大混乱に陥る中、何でも屋のプロデューサーエディ(ジョシュ・ブローリン)は他にも問題を抱えながら事件解決に奔走する。

 
 大好きなコーエン監督の新作ということで、楽しみにしてましたよー♪今回はコメディのタイプの方でしたね。ジョージ演じる主演俳優が誘拐されるのですが、危険な目にあうということでもなく全体的にゆるーい感じ(笑)撮影所で起こったトラブルや俳優たちの姿をユーモアたっぷりに描いています。映画にジョシュかラファロが出てるとなんか安心する(笑)
 色々な映画の撮影風景が楽しかったですね^^アクションスターのボビー(アルデン・エーレンライク)のアクロバットなカウボーイがすごかった!別の映画では、ボビーと監督のローレンス(レイフ・ファインズ)のやりとりが笑えます。ローレンスがいつキレるかとハラハラ(笑)レイフ、さすがの存在感。
 人魚のディアナ(スカーレット・ヨハンソン)が出てくるシーンは、上から撮影しているシンクロナイズドスイミングの映像がすっごくキレイでした。ヨハンソンの人魚はやっぱりセクシーですが、実は問題児女優というビッチな演技がリアル(^_^;)
 そして白い水兵服を着てタップダンスを踊るチャニング・テイタムが素晴らしかった!キレッキレのダンスにキラキラの笑顔(笑)いや~ほんとに楽しかった♪前回見たのは笑わないレスリング選手だったチャニング・テイタム、持ってますねー色んな引き出し。
 ウィットロックを探なけらばならないマニックスですが、さらに他の俳優の問題が持ち込まれ、スキャンダルを狙う記者に追究されたりと大忙し。動じることなく対応し、頼りになるマニックスがカッコいい。一方懺悔室に通い転職の誘いに揺れる内面的な部分を描いているところもよかったです。
 知らなかったのですが、当時ハリウッド映画界では赤狩りがあったらしく、そんな時代背景もブラックユーモアで描かれていました。潜水艦にはびっくり~(^_^;)これから上映される「トランボ ハリウッドにもっとも嫌われた男」も是非観たいと思います。
 この映画、マニックスをはじめそれぞれに実在のモデルがいるようなんですよね。1950年代はさすがにリアルタイムではないので(笑)わからないのですが、当時の映画ファンが観たらより楽しめるんじゃないかと思います。
 俳優たちは軽そうだったし(笑)それぞれ曲者ばかりだったけど、みんな愛すべきキャラクターでしたね^^華やかな映画の世界の裏側で、マニックスのような人が苦労して支えているのは今もきっと同じなんだろうなって思いました。肩の力を抜いて観られる楽しい映画でした^^  

ボーダーライン

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ドゥニ・ヴィルヴーヴ監督

エミリー・ブラント
ベニチオ・デルトロ
ジョシュ・ブローリン
ヴィクター・ガーバー
ダニエル・カルーヤ
ジョン・バーンサル
ジェフリー・ドノヴァン

 FBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)のチームによって、アリゾナ州チャンドラーで誘拐事件の容疑者宅の奇襲捜査が行われる。そこで無数の誘拐被害者たちの死体が発見される。
 ケイトは上司の推薦により国防省のマット(ジョシュ・ブローリン)率いるチームに加わり、誘拐事件の主犯とされる麻薬カルテルの親玉マニュエル・ディアスの捜査に参加する。


 麻薬カルテルの映画ということですごく興味があるし、今まで観た映画がみんな面白かったドゥニ監督、そして久しぶりのデル・トロということで楽しみにしてました♪
 ボーダーライン(国境線)という邦題は色々な意味を含んでいて、よかったと思います。ぜんぜん違ってた原題の「Sicario」は「殺し屋」という意味だそうですが、こちらも納得でした。メキシコ恐いーーー!!(>_<)
 エミリー・ブラントとデル・トロは「ウルフマン」で共演してましたね。その時のエミリーはエレガントな印象だったけど、今回は女子力が低いFBI捜査官。ユニフォームもシンプルなTシャツ姿もサマになってて、とってもカッコよかったです。
 容疑者のアジトに向かうシーンは体の芯に響くような音楽とすごい緊張感で、超危険なムード。オープニングからガツンとやられましたね。壁・・・(汗)
 マット率いるチームに加わったケイトはその法を無視した作戦に驚き、疑問を抱きます。コンサルタントだというコロンビア人のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)は登場した瞬間からただものじゃないオーラが出てましたね。拷問も手慣れてたし、何者?って感じでした。大量の水で何したんだろう(^_^;)
 カルテルに囲まれた高速道路でのシーンが素晴らしかった!一触即発の緊張感は思わず息をとめて見入ってしまうほどでした。アレハンドロの素早い行動に注目@@
 カルテルの親分にたどり着くための作戦、反発しながらも関わっていってしまうケイトの葛藤する姿が見どころだと思います。マット演じるジョシュもよかったですね、ゆるさとこの人にはかなわないと思わせるキレものぶりが絶妙でした。
 メキシコの麻薬カルテル、彼らにに支配されてる町がこんなに恐いんだとあらためて思いましたよ。死体が吊るされたままになってるってありえない@@見せしめだそうですよ(汗)そんな町で暮らす警官の家族の姿がとても印象的でした。ごくふつうの仲のいい家族でさえ麻薬ビジネスに関わっている現実。子供たちの将来も心配になりました。
 久々のデル・トロはというと、渋い!カッコよかった!常に冷静で肝が据わってるし、内に秘めた殺気を感じました。ケイトとどうこうならなくて、最後まで情け無用なところもよかったです(笑)
 リアルな恐さがあって、ドキュメンタリーみたいでしたが、終盤トンネルを抜けてからは変わっちゃった感がしましたね。個人的には変えないで欲しかった気がしたんだけど、もしかしたらこっちがメインだったのかも。
 ひじょうに刺激的面白い映画でした。ドゥニ監督、「ブレードランナー2」撮ってるみたいなので、超楽しみ!ゴズリンも出るよー♪  
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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