五日物語ー3つの王国と3人の女ー

春大吉

 今年もどうぞよろしくお願いいたします m(__)m

 けっきょく昨年UPできなかった(>_<)劇場観賞映画の感想がしばらく続きます。

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マッテオ・ガローネ監督

サルマ・ハエック
ヴァンサン・カッセル
トビー・ジョーンズ
ジョン・C・ライリー
シャーリー・ヘンダーソン
ビビー・ケイヴ

 3つの王国が君臨する世界。ある王国では、不妊に悩む女王が母となることを追い求めた。またある王国では老婆が不思議な力で若さを取り戻す。そしてもう一つの王国では大人の世界への憧れを抱く王女の結婚相手が決められようとしていた。


 「白雪姫」「シンデレラ」「長靴をはいた猫」などの物語の原形と考えられている世界最初のおとぎ話「ペンタメローネ(五日物語)」。それは51話から成立し、その中の3つの物語が描かれています。
 これは・・・12月にきてものすごい映画が来たーー!子供には絶対見せられない、残酷で(エグい)美しい大人のおとぎ話でした。色々衝撃的なので、情報を得ずにに見た方がびっくりすると思うのでお勧め~@@

<ロングトレリス国の不妊の女王>
 どうしても子供が欲しい女王(サルマ・ハエック)の執念の物語。
 とにかく女王は母になりたかったんですよ。大きなものを失っても(>_<)どんなことをしても(汗)高度な医療に頼るなど現実の世界でも女性の母になりたいという思いは同じだと思います。
 そしてそんな思いをしてやっと授かった子供はやっぱりかわいいので溺愛してしまう。自我が芽生え成長した子供と子離れできない母親。そんな今にも通じるテーマを極端な発想と表現で描いています。女王の気持ちもわかるだけに切ないお話でもありました。日本の昔話「もも太郎」「かぐや姫」「力太郎」なんかも変わった形で子供が登場してますよね、やっぱり原形はこちらかも(違うか笑)
*ちゅ~も~く!*
 ・女王(ハエック)の心臓かぶりつき
 ・ウーパールーパーのおやかたみたいな怪物

<ストロングクリフ国の二人の老婆>
 どうしても若さを取り戻したい老婆の欲望と切ない物語。
 好色な王(ヴァンサン・カッセル←やっぱり彼しかいない!)の思いこみからはじまった悲劇でしたね。誤解されたままであたふたする姉妹がすごく心配になる(>_<)しかしこんなチャンスを逃す手もないという思いも・・・いくつになっても愛されたい美しくなりたいという女の欲望と執念は凄まじかったです。現実でもシワ伸ばし、プチ整形なども行われてますよね。思い浮かんだのは「かえるの王さま」「シンデレラ」微妙に影響与えてるような気がする。
*ちゅ~も~く!*
 ・王(カッセル)の指なめ(^_^;)
 ・寄せて留めて伸ばす・・(^_^;)

<ハイヒルズ国の夢見る王女>
 憧れていた結婚の夢が破れた王女のハードな物語。
 「こんなはずではなかった」というタイプの超ハード版、「王さま、すべてあんたのせいだー!」<`ヘ´>
 王女は恋に憧れる少女のような初々しさでとっても可愛かったです。王女の過酷な状況に、もうかわいそうでかわいそうでたまりませんでした(>_<)王さまのマニアックさには引いたし、結婚相手の決め方もわけわかんない。結婚させる気がなかったんでしょうけど読みが甘かった。終盤のハラハラドキドキでたたみかけるような展開は面白かったです。
*ちゅ~も~く!*
 ・王さまのペット(・_・;)
 ・鬼の崖登り
 ・超危険!命がけの綱渡り

 面白かったー!大好きー!映像がとっても綺麗。お城、自然の風景が素晴らしくて物語の世界に引き込まれました。美しい衣装も見どころです。「ゴモラ」の監督さんだったんですね!「ゴモラ」も衝撃的でとっても面白かったけど犯罪映画だったので、こちらはまったく違うタイプでしたね。今後も要注目!
 こんな面白い(エグい)物語なら全部読んでみたいって思って、「ペンタメローネ」ネットの本屋さんとか探してみたんだけど、在庫なしでした(>_<)是非読んでみたい~!! 
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イット・フォローズ

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デヴィッド・ロバート・ミッチェル

マイカ・モンロー
キーア・ギルクリスト
ダニエル・ゾヴァット
ジェイク・ウィアリー
オリヴア・ルッカルディ
リリー・セーペ

 19歳のジョイ(マイカ・モンロー)は好意を寄せるヒュー(ジェイク・ウィアリー)から「それ」をうつされ、その日以降、他の人には見えない「それ」が見え始める。「それ」は時には知人に、時にはまったく知らない人に姿を変えて近づいてくる。そして「それ」に捕まったら必ず死が待っている。


 タランティーノ監督が絶賛してる映画は観たいと思ってるのです(笑)でも映画館で予告を見たら思いのほか恐そうだったので、ちょっと怖気づいたけど、やっぱり気になったので最終日にギリギリ観賞♪いやーへんてこな映画でした(^_^;)でも面白かったです^^
 それ、それ、って書いてるけど「それ」って一体なんだ?ってことですよね。実態はよくわからないのですが、誰かに乗り移るのではなくて姿を変えて出てくるんです。裸の女性、老婆、大男など、どういう基準で変身してるのかわかりません(笑)
 
「それ」についての情報
 *「それ」は人にうつすことができる。(性交渉によってうつる)
 *「それ」はゆっくりと歩いてくる。(走れば追いつかないので、逃げる時間は十分ある)
 *「それ」はうつされた人にしか見えない。(うつした人も一応見えるみたい)
 *「それ」につかまると、必ず死ぬ。(うつされた人が死ぬと、うつした人に戻ってくる!)
 とっても斬新な設定ですね@@
 
 何かから逃げる女性のただならぬ様子から彼女の悲劇の結末を描いたオープニングの掴みはOK!ジョイとヒューの微笑ましいデート風景から一転、ヒューのとんでもない告白にア然@@なにそれ~っ!て感じでした(^_^;)
 その日からジョイにだけ見える「それ」が追いかけてくる。いきなり出てくるので、油断できません。全裸とかなら明らかに異常だしそれ以外でも一直線に向かってくるただならぬ気配でわかるので、見つけやすくはあります。全裸で屋根に立ってたりもしてましたよ(笑)ゆっくりだからすぐに走って逃げれば振り切れるので、ゾンビよりはましですかね(笑)
 ジョイの妹ケリー(リリー・セーペ)、友人のポール(キーア・ギルクリスト)とヤラ(オリヴィア・ルッカルディ)がなんとかしようと奮闘するところも見どころだと思います。こんな状況ではありますが、彼らの若者らしいキラキラした姿も描かれていて、青春映画でもあると思います。うつす方法が方法だけに、恋愛感情をからめた葛藤などもありました。いつも思いつめた表情のポールが印象的。
 そしてやっぱりいましたねー餌食キャラ(^_^;)いい人だったしイケメンだったので残念でした。遊んでそうな感じだったからかな、最後にかなりキツイ「それ」にやられてました(汗)
 一応クライマックス?のプールのシーン、ツッ込みどころはあるもののスリルがあってよかったと思います。
 ゆっくり歩いてくるとはいえ一直線に自分に向かって追いかけてきたら恐いですねー(^_^;)恐いけど妙にゆるーい空気感がくせになるような新感覚な映画でした^^映像も美しい。ピンクのタイトルがお洒落なポスターも大好きです♪
 もし「それ」がものすごーいイケメンに姿を変えてたら、すぐに捕まる気がする(笑)

エレファント・ソング

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シャルル・ビナメ監督

グザヴィエ・ドラン
ブルース・グリーンウッド
キャサリン・キーナー
キャリー=アン・モス

 マイケル(グザヴィエ・ドラン)は14歳の時、オペラ歌手である母親が目の前で自殺。その後精神病院に入院した。彼の担当であるローレンス医師が失踪し、その手掛かりを知るのはマイケルだけだった。グリーン院長はマイケルから事情を聞き出そうとする。


 監督でも活躍しているグザヴィエ・ドランが、今回は俳優としてのみ参加した作品。彼の作品は映画館で観たいと思ってるので楽しみにしてました。登場人物も少なく回想シーン以外はほぼ病院内での会話劇。対峙するマイケルとグリーンのやりとりがスリリングな心理サスペンスでした。
 ドランは傷ついた心を持つマイケルを怪しい雰囲気を漂わせながら繊細に演じ、彼の役に対する思い入れを感じました。脇を固めるブルース・グリーンウッドとキャサリン・キーナーが素晴らしかった。
 精神科医って自分の中では「Dr.倫太郎」のようななんでも話せそうなやんわりしたイメージだったけどグリーンは冷たい感じ。マイケルにビンタしてたけど、これってダメですよね。でもブルース・グリーンウッドは見た目完璧な紳士で素敵でした。
 少年時代のマイケルは可哀そうでしたね。オペラがすべての母親はマイケルに愛情を注がず、ハンターの父親は彼にトラウマを与えてしまう。象に執着する彼の姿が切なかったです(>_<)
 マイケルは茶化すような思わせぶりな態度で、なかなか核心について話してくれません。彼は本当に知っているのか?担当医との関係は?疑問は膨らむばかりで、観る側も彼のペースに巻き込まれていきます。睡魔に襲われがちな会話劇ですが、そんなことなく最後まで集中して見れました。くるくる変わる表情のマイケルと鉄仮面グリーン(笑)が対照的。
 元夫婦であるグリーンとピーターソン看護師長(キャサリン・キーナー)の関係も描かれていて、傲慢にみえたグリーンの心の変化も見どころだと思います。
 終盤、衝撃的でしたね。まったく予想してなかった@@心理的部分に引きつけられる展開でしたが、最後に視覚的にドカンってきましたね(・_・;)彼がグリーンに出してきた条件の意味がわかりました。でもね、突っ込みどころもあって、もしバラエティーチョコじゃなかったら?ってちょっと思いましたよ(^_^;)そしてグリーンとピーターソンがすごく気の毒でした。
 マイケルの心の闇の深さに胸が苦しくなりましたが、ラストはちょっと温かい気持ちになりました。久しぶりに見たキャリー=アン・モスはどうなる?(^_^;) 

イニシエーション・ラブ

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堤幸彦監督

松田翔太
前田敦子
木村文乃
三浦貴大
前野朋哉

 side-A 就職活動中の大学生鈴木は、友人に誘われた合コンで歯科助手のマユ(前田敦子)と出会う。マユと付き合いはじめた鈴木は、おしゃれな髪型、服装に変え、彼女につり合う男になろうとする。
 side-B 就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、週末ごとに東京とマユの待つ静岡を行ききする。しかし東京本社の同僚美弥子に出会い心が揺れ始める。


 最後の5分でミステリーに変わるというのがとても気になって気になって。たぶん観ることないと思って、ネタばれ読んじゃったんです。しかし地元静岡市が舞台ということで、なんか盛り上がってるみたいだし、時代もリアルタイムで懐かしそうなので主人と観てきましたよ^^
 ネタばれ済みということで面白みが半減するのではないかと思われましたが、伏線を探しながら観るというのもとても楽しくて、これはくせになりそうです(笑)「ゴーン・ガール」も楽しみになってきました♪
 原作の乾くるみさん、名前からしててっきり女性かと思ったら男性だったんですね@@物語は男性目線で描かれてるので納得。主人公と同じ静岡大学理学部出身ということで、ご自身がモデルになっているのでしょうか?それとも願望?(^_^;)映像不可能と言われていたようですが、映画だから納得してしまうやり方は見事でした。静岡と東京を舞台にしたラブストーリーをside-A、side-B とするアイデアが面白かったです。
 静岡編ではおく手の男子が可愛い女子にアプローチされたらこうなるみたいなところがユーモラスでした。恋の始まりをコメディタッチで描いていて楽しかったです。鈴木がどんどん変わっていって、恋の力ってすごいって思いました。あっちゃん、元アイドルの本領発揮でしたね。可愛かったです。甘え上手なブリっ子で鈴木をメロメロにしてましたね。マユのまわりに花が咲くのがツボでした(笑)知ってる場所たくさんでてきたのも嬉しかったですね。海水浴のシーンは景色が違うと主人が突っ込みを入れてました(笑)
 東京編では遠距離恋愛となった鈴木とマユ、そして新たな女の登場。私も遠距離だったので、当時のことを思いだして懐かしかったです。私たちは「シンデレラ・エクスプレス」でしたが(笑)鈴木が車で行き来するのはしんどそう。マユが一度も東京に行かなかったのは何故かな?って思った。鈴木が乗ってたスターレットは昔の我が家の車だったので、久々に走ってるの見られて嬉しかったです♪
 美弥子はちょっとクールで洗練された大人の女性って感じで、マユとはまったく違うタイプでしたね。木村文乃さんがとってもキレイ。鈴木の気持ちの変化によってマユへの態度が変わっていくのがリアルでした。個性的な友達との絡みで笑えるところはありましたが、楽しかったA面とは違うシリアスな展開になってました。ラストは原作とは違うようですが、よかったと思います。女性目線だとかなりスッキリするんじゃないかな^^その前に確認作業のような映像が出るんだけど早すぎてついていけなかった(>_<)
 音楽は「SHOW ME」とかオメガトライブとか懐かしい曲ばかり♪美弥子の両親が鶴太郎さんと手塚さんだったのは、わかる人にはわかる(笑)来ていたのは若い人たちが圧倒的に多かったけど、実は当時若者だった自分世代の人たちの方が楽しめる映画だと思います^^ 

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

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モンテン・ティルドゥム監督

ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ
マシュー・グッド
マーク・ストロング

 第一次世界大戦が始まる1939年。ケンブリッジ大学特別研究員で27歳の天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)はアラステア・デニストン中佐の指揮の下、ヒュー・アレクサンダー(マシュー・グッド)らとともにナチスの暗号機エニグマの解読に挑むチームを結成する。協調性を欠くチューリングはひとり暗号解読装置の設計に没頭する。


 第一次大戦という背景の中でエニグマ暗号を解読したアラン・チューリングという人物に焦点を当てて描かれています。アカデミー賞脚色賞受賞、その他色々な映画賞ノミネートというのが納得の素晴らしい作品でした。マイケル・キートンに主演男優賞とって欲しいって思ったけど、カンバーバッチも同じくらいすごかった。エディ・レッドメインはどんだけすごいんだろう?(^_^;)
 チューリングって学生時代のようすからもわかるように、人との関わりがうまくできない変わり者のイメージ。唯一仲がよく、思いを寄せていた親友とのエピソードは切なかったですね。
 チューリングはチームの中でも平気で人を見下すような発言をし、自分勝手な行動をとる。そしてひとりで暗号解読装置を作りはじめちゃうんです。早口のしゃべり方が、シャーロックとかぶる(笑)そんな中、ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)が加わったことでチームの雰囲気が変わっていきます。チームに美形のマシュー・グッドがいた!インテリの役も似合いますね、素敵^^
 キーラって、ごめんなさい今まで好感をもてなかったんだけど、はじめていいって思いました。ジョーンはすごく優秀なんだけど、ふつうのお嬢さんって感じで、そんな派手さのない役がこんなにハマるなんて@@
 チューリングはジョーンという理解者を得て救われましたね。研究者として、チューリングと仲間たちのクッションのような存在としても彼女の力は大きかったと思います。チューリングが解雇されそうになるシーンは感動しました。チューリングとジョーンの関係に温かいものを感じるともに、お互いの気持ちを考えると切なくもありましたね。
 エニグマ解読に関わった軍、諜報機関の思惑は興味深かったです。マーク・ストロングのMI6、やっぱりハマってます。家族にも教えることができない機密に関わった人たちの苦悩に胸が痛みました。チューリングの興味はエニグマを解読することだけだと思ったけど、国のことを考えていたんですよね。
 その後のチューリングに対する扱いには怒りと悲しみを感じました。あまりにもひどい(>_<)色々な要素はあるけれど、私はチューリングとジョーンの友情に惹かれました。ラストのジョーンの優しさにはグッときましたね(涙)「誰にも思いつかない人物が、誰にも思いつかないことをやってのけたりするんだよ」自信を持てるような言葉、印象的でした。
プロフィール

ポルカ

Author:ポルカ
ジョニー・デップ大好き♪

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