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フジコ・ヘミングの時間

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小松荘一良監督

フジコ・ヘミング
大月エルフ

 60代後半でデビューし、80代になった今でも世界中で年間60本のコンサートを行うフジコ・ヘミング。世界中の人々の心をとらえ「魂のピアニスト」と呼ばれる彼女を2年に渡り撮影したドキュメンタリー映画。


 ドキュメンタリーは麻薬カルテルとかマフィアにしか食いつかないんですけど(笑)劇場予告のピアノの音色に心を動かされて、とても見たくなりました。感想UPしてない映画がいくつかあるのですが(^^;まだ上映してるところもあるのでこちらを先に^^とてもよかったです!是非多くの人に見ていただきたいドキュメンタリー映画だと思いました。
 フジコさんが世界の国々に持っている家での様子、演奏旅行などが美しい街の風景とともに映し出されます。フジコさんのパリの古いアパルトマンが素敵!壁にかけられた絵の数々、調度品に目を奪われます。猫ちゃんたちと暮らしていて特にお気に入りが長年の相棒ちょんちょん(名前もかわいい!)です。フジコさん、いつも髪飾りをつけてて、服装もとってもかわいくてお洒落^^
 フジコさんが少女の頃に書いた絵日記とともに家族の話、当時の気持ちなども語られていきます。厳しかったというお母さまが素敵な方でしたね。絵日記がとてもよかった!色彩豊かな絵も文章もとっても上手でびっくりです@@画家であったお父様の才能を受けついでいらしたんでしょうね。
 ベルリン、アメリカ・サンタモニカ、京都にも家があるんですよ@@どこもフジコさんのセンスが光る素敵な場所でした。預けていた愛犬アンジーとの再会のシーンにほっこり^^動物たちと接するフジコさんの表情がとても優しかった。
 フジコさんの演奏シーン、クラッシックは詳しくないのですが聞き覚えのある曲ばかりでほんとに素晴らしかった。誰にも負けない精神で弾くという「ラ・カンパネラ」は圧巻!色々な苦労をされて、それでも夢をあきらめなかったフジコさんの色々な思いが込められているようで、自然に涙が・・・感動しました。弟さんの大月エルフさんが個性的!@@明るくてユーモアもあってコンサートを盛り上げようとする姿が印象的でした。とっても仲がよさそう。
 フジコさん、とてもキュートでしたねー動物と触れ合ったりおしゃれしたり日々の生活を楽しみながらハードにコンサートをこなす姿に憧れるしパワーをもらいました。「楽しいことばかりあって、悲しいことがないのはどうかと思う。センチメンタルもいいじゃない」って語るフジコさん、カッコいいな~って思いました。お父様の存在を感じるかのようなラストもとてもよかったです。
 「人生は、時間をかけて自分を好きになる旅」とても素敵ですね。素晴らしい音楽、色々なことを感じることができたかけがえのない時間でした^^
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タクシー運転手 約束は海を越えて

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チャン・フン監督

ソン・ガンホ
トーマス・クレッチマン
ユ・ヘジン
リュ・ジュンヨル

 ソウルのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は「通行禁止時間までに光州に行ったら大金がもらえる」という情報を聞きつけ、同僚を出し抜きドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を乗せ光州を目指す。マンソプが検問封鎖をすり抜けて光州市に着くも閑散とした街の雰囲気に危険を感じる。

 
 ガンホ~、楽しみにしてましたー♪1980年、韓国の光州市で起きたデモ「光州事件」を背景に、潜入取材に来たドイツ人記者と彼を現場に連れて行ったタクシー運転手を中心に描いた実話です。ガンホは相変わらずいい味だしてます^^カタコト英語もよかった!
 最初のノリノリでタクシーを運転するマンソプの姿に、明るくお調子者のイメージを固定(笑)シングルファーザーで娘とつつましく暮らしている彼の日常がユーモアたっぷりに描かれていきます。娘をいじめた子の家に文句を言いにいって返り討ちにあうところが面白かった(笑)娘がかわいい!そして車もかわいい^^
 同僚のお客を横取り(!)して光州に向かったマンソプ、高額報酬をもらえるとあって最初はご機嫌でしたが、検問や街のただならぬ雰囲気にだんだん不安になっていきます。色々あって結局ピーターと行動を共にするマンソプは、ひじょうに危険な状況に巻き込まれていきます。
 偶然出会った大学生のジェシク(リュ・ジョンヨル)は癒し系でほんわかした笑顔がかわいかった。光州のタクシー運転手テスル(ユ・ヘジン)がめちゃいい人!ユ・ヘジンは怪しい映画で何回か見たことある気がしたんだけど(笑)意外にもガンホとは初共演だそうです@@
 マンソプとピーターは最初から打ち解けている雰囲気ではなくて、光州の人たちとの交流の中で信頼関係が生まれていくところが見どころだと思います。マンソプがピーターに自分の立場、思いを話すところは、言葉がわからないながらも察したようなピーターの表情が印象的でした。タクシー運転手としての責任感と娘を心配する気持ちに葛藤するマンソプが、残ることを決断するところはグッときました。
 街の広場での軍隊の侵入、市民に銃を向ける光景に衝撃と怒りを感じました。ピーターに軍の追手が迫り、マンソプたちも危険にさらされます。ビルのシーンの緊張感、迫力あるカーチェイスはハラハラして見ごたえがありました。光州のタクシー運転手たちいい人すぎる~(T_T)
 真実を伝えるため危険を顧みず撮影したピーター、彼に思いを託して守った光州のひとたちと何としても彼を連れて帰ろうとしたマンソプの姿に感動しました。その後ピーターとマンソプは会うことはなかったんですよね。ピーターは探していたみたいだけど名乗り出ることはなかったようです。最後に世界に与えた影響、ピーター本人のコメントも紹介されていました。会わせてあげたかったなって思いました。
 ユーモアとシリアスなガンホの演技力が光るいい映画でした^^でもそろそろ「渇き」みたいな怪しいガンホが見たいなー(笑)  

ザ・スクエア 思いやりの聖域

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リューベン・オストルンド監督

クレス・バング
エリザベス・モス
ドミニク・ウエスト
テリー・ノタリー

 クリスティアン(クレス・バング)は現代美術館のチーフキュレーター。洗練されたファッションに身を包み、そのキャリアは順風満帆のように見えた。彼は次の展覧会で「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示すると発表する。クリスティアンはある朝トラブルに遭遇、そのことで思わぬ被害に見舞われる。


 「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド監督作品、またもや居心地の悪い映画でした(^^;カンヌ映画祭パルムドール受賞作品だったんですね@@ブラックユーモアの効きすぎ注意!(^▽^;)
 お洒落なファッションで見た目もスマートなクリスティアン、悪い人じゃないんですけどねー(^^;彼が偶然巻き込まれたトラブルから被害にあってしまいます。その後の思わぬ展開を軸に、彼のわまりで起こること(汗)を描いています。
 クリスティアンがインタビューを受けるところや赤ちゃんのいる会議の様子、部下との車でのやりとりなどでの落ち着かない「間」が絶妙(笑)赤ちゃんが可愛すぎて気になって集中できない(^^彼が見舞われた被害に対して;無茶苦茶な提案をしておいて、責任取らない部下って(^^;強い態度に出れないクリスティアンの人の好さ(気弱さ)が出てましたね。案の定ややこしい展開になってピンチ。
 たびたびホームレスの人たちが登場していて、日本だとひっそり生活しているイメージだけど、街で堂々と物乞いしているというね、当たり前に受け入れているような光景にびっくりしました。クリスティアンが物乞いの人に頼み事をするところは、少しでも偏見の気持ちを持った自分が恥ずかしい気持ちになりました(>_<)
 クリスティアンにインタビューした女性記者にははちょっと引いたけど、彼女の部屋の猿(!?)はひじょうに気になりました(笑)そしてその後、美術館のレセプションでの猿のパフォーマーの暴走(!)、会場の人たちのすごい緊張感が伝わってきて息苦しくなった(汗)「猿の惑星」などで演じてる俳優さんらしいけど、なりきり度がハンパなかったです@@もしあの女性が仕込みだったら凄い。
 文句を言いに来た少年に対するクリスティアンの態度は子供たちの前で親としてもよろしくないですよね。ハラハラしたところもありましたが最悪の事態にならなくてよかった。
 笑えないところもありましたが(^^;クリスティアンの軽薄さから起こるハプニング色々、面白かったです^^美術館のシュールな展示、炎上商法など皮肉が込められているように感じました。多かれ少なかれ誰にでも起こる可能性のあるシチュエーションの中で、共有したくない一体感(汗)ほんといけずな監督(^^;
 クリスティアンは記者会見で責任をとったし、ラストでの少年に対する謝罪の姿勢は子供たちに対してもよかったと思いました。やっぱり悪い人じゃあないんですけどね(笑) 

ウインストン・チャーチル

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ジョー・ライト監督

ゲイリー・オールドマン
クリスティン・スコット・トーマス
リリー・ジェームズ
ベン・メンデルソーン
ロナルド・ピックアップ
スティーヴン・ディレイン

 1940年5月、第二次世界大戦初期。ヒトラー率いるナチス・ドイツの勢力が拡大、フランスは陥落間近。内閣不信任決議が出されたチェンバレン首相(ロナルド・ピックアップ)の後任として政党内の嫌われ者であったウインストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)に白羽の矢が立つ。


 ゲリオ~、アカデミー賞主演男優賞おめでとうございます!!今まで受賞してなかったの?って感じですが(^^;とにかく嬉しい^^最初はチャーチルに似ている俳優さんでいいんじゃないって思っていて、これはゲリオである意味を確認しなければ(笑)
 ゲリオでした!瞳がゲリオだもの。特殊メイク、すごかったですねー!普通に演技をしていて顔の皮膚が動いていても違和感がまったくない@@アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻さん、ほんとに素晴らしいです。
 チャーチルはナチス・ドイツの脅威が迫る困難な状況の中、首相に就任します。戦場のシーンはほとんどなく、執務室などがメインとなっています。チャーチルが決断した「ダイナモ作戦」(ダンケルクからの連合軍の撤退)は、以前「ダンケルク」を見ていたので、現地と両方の側を知ることができてよかったです。
 チャーチルは短気な偏屈おやじって感じ(笑)ユーモアもあっておちゃめなところもありました^^そんな彼を妻のクレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)がうまくフォロー(操縦笑)していて、彼女の存在はとても大きかったと思います。スコット・トーマスは品があって親しみやすい雰囲気がよかったです。秘書エリザベス役のリリー・ジェームズが聡明で美しく、政治家のおじさんたちばかりの中に花を添えていました。
 ヒトラーとの和平交渉するという提案が出る中、チャーチルがどのようにして、どういう決断をするのかが見どころだと思います。チャーチルが地下鉄に乗り国民の意見を聞くところは、若干芝居がかった感じがしましたが(^^;一体感のある印象的なシーンでした。チャーチルが演説するクライマックスは圧巻!ゲリオである意味を実感!
  時に弱気になり悩み葛藤する、人の悲しみに寄り添える(秘書エリザベスの兄の話)戦争という時代背景の中でウインストン・チャーチルという人物を描いた映画だと思いました。原題「darkest hour」(最も暗い時)ですが、邦題の方がよかった。

君の名前で僕を呼んで

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ルカ・グァダニーノ監督

ティモシー・シャラメ
アーミー・ハマー
マイケル・スタールバーグ
アミラ・カサール
ヴィクトワール・デュボワ
エステール・ガレル

 1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)はアメリカから来た24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会う。彼は大学教授の父パールマン(マイケル・スタールバーグ)の助手で夏の間エリオたち家族と暮らすことになる。自信に満ちたオリヴァーに最初は反発していたエリオだったが、徐々に彼に惹かれていく。


 男性同士の恋愛を描いた映画、アカデミー賞脚本賞を受賞しています。映画館では女性が多かったです。芸術的な作品にはめずらしく吹き替え版もあって、こちらもなんかちょっと興味がわきました。リピーターも多いみたいですね。
 舞台である北イタリアの風景がとにかく美しかったです。その中で絵になるイケメン二人(笑)ティモシー・シャラメは初めて見たんだけどとても綺麗な顔立ちをしてる。アーミー・ハマーはジョニーの相棒(ローン・レンジャー)というイメージ(笑)半ズボンはいてても24歳には見えないな~ダンスのリズム感が・・・(^^;クールな表情がよかったです。
 オリヴァーに対して最初は反発するような態度だったエリオが、だんだん気になってやがて好きになっていく。その心理描写がとても細かく丁寧に描かれていました。オリヴァーの姿を追う視線、一人の部屋での様子などティモシー・シャラメの繊細で瑞々しい演技が素晴らしかった。自転車で走る二人、自然の中でたわむれる二人、美しく印象的なシーンの数々に見入ってしまいました。音楽もとてもよかった!
 エリオの思いを受け止めるオリヴァー、プラトニックのままがよかったな。「ブロークバック・マウンテン」ではドキドキしたしとても切ない気持ちになったけど、二人の歳の差、しかもエリオはまだ17歳ですよね。どうしても親目線の気持ちが入ってしまってドキドキしなかったです。性別とかではなく女友達マルシア(エステール・ガレル)とのシーンが等身大の恋愛に感じてしまった。彼女とってもいい子でしたね。
 エリオの両親は理解して見守っていて、今のこの時間を大切にさせてあげたいみたいな感じでしたね。自分にはできそうもないけどパパさんの最後の言葉は恋愛だけじゃなく色々なことにも通じるようでよかったです。彼の色々な思いが伝わるラストシーンはとても印象的でした。
 イタリア北部のロケ地、素敵なところでしたねー、二人が読書している大聖堂広場のオープンカフェ、遺跡発掘の湖畔、二人が旅するベルガモの街と自然など憧れてしまう場所だらけ♪ロケ地を巡るツアーもあるみたいですよ(いいな~)    
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Author:ポルカ
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