スパイ映画を2作品

「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」
ユン・ジョンビン監督
ファン・ジョンミン
イ・ソンミン
チョ・ジヌン
チュ・ジフン
1992年、北朝鮮の核兵器開発を巡って緊張状態が高まる朝鮮半島。韓国軍の情報部隊の将校パク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は、国家安全企画部のチェ・ハクソン室長(チョ・ジヌン)から、コードネーム「黒金星」という工作員として北朝鮮に潜入する。
パクはビジネスマンとなり、中国にいる北朝鮮の対外交渉を担うリ・ミョンウン所長(イ・ソンミン)に接触し、信頼を得ることに成功、キム・ジョンイル総書記に会う機会を与えられる。
韓国のスパイ映画ってだけで期待大!そしてファン・ジョンミン、間違いない!
休戦後もお互いにスパイを使って情報収集していた南北朝鮮、1990年代実在していた韓国のスパイを描いています。
パクが軍人の身分を捨ててビジネスマンになるまでの下準備がすごい!荒れた生活で自己破産して過去を消すというね@@
北の人物と接触するためにまず中国に入るのはびっくり。常に監視されてる感じがするし、バレないかドキドキしましたよ(・_・;)
ファン・ジョンミン、調子のいいビジネスマンとスパイの顔のギャップがすごかった!このギャップがスパイ映画の見どころですね^^
北の面々、リ所長役のイ・ソンミンがとてもよかったです。冷徹な雰囲気のチョン課長は「神とともに~」でカッコよかったチュ・ジフンでした!
チェ室長と工作を続け、リ所長との信頼を得たパクは、ついにキム・ジョンイル総書記と会えることに!!面会のシーンがすごかった@@会う前に血液検査とかをさせられるんですよー(^_^;)静まり返った広い部屋にキム総書記が入ってくるところの緊張感がハンパない!そっくり@@小さい白いワンコ(マルチーズ?)を連れてきた(^_^;)
対照的に映し出される貧困にあえぐ人たちの姿はあまりにもひどすぎて、ショッキングでした(>_<)
終盤、パクの知らないところで動く政治がらみの南北の思惑(これにはびっくり怒)パクとリ所長の関係、思わぬ展開に目が離せません。
主要な女性キャラ、サービスショットなんて一切なし!まさに大好きな男の映画でした^^アクションもほぼなく、心理描写と地道なスパイ活動でスリルを演出したとても面白い映画でした。実話だと思うとなおさら緊張する(^_^;)
グッとくる気持ちのいいラストがとてもよかった^^結局は人と人とのつながりが大事なんだなって思いました。

「クーリエ:最高機密の運び屋」
ドミニク・クック監督
ベネディクト・カンバーバッチ
メラーブ・ニニッゼ
レイチェル・ブロズナハン
ジェシー・バックリー
アンガス・ライト
1960年、東西冷戦により世界中が核の脅威に晒される中、モスクワのアメリカ大使館に、GRU(ソ連軍参謀本部情報総局)に所属するオレグ・ペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)からの情報提供を思わせる密書が届けられた。CIAは、たまたまソ連政府内部のスパイを失った直後だったため、イギリスのMI6に協力を求めた。CIAとMI6は怪しまれずにペンコフスキーと接触する人物として、素人を起用することを決め、東欧の国々で工業機械を売るビジネスマンのグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)をスカウトする。
こちらは東西冷戦時代のイギリス人スパイを描いています。「工作~」とは違って、ソ連の情報提供者に接触して情報を運ぶという任務です。ウィンが一般人ということも違いますね。MI6の人がたしかジェームズっていってたような(笑)
ウィンはスパイの教育をされたわけじゃないのに、2年もの間スパイ活動をしてたってほんとにすごいと思います。家庭でストレスを爆発させるシーンもあり、彼の重圧が伝わってきます。
ウィンはもちろん、ペンコフスキーの視点からも緊張感があって、ハラハラしました。バレたら家族をも巻き込みかねない(>_<)
最初にアメリカ大使館の前で、出てくる人を待ち伏せするのはびっくりしました。
過酷な任務の中、二人が友情を育んでいくところがよかった。二人の会話は穏やかで、気の合う友人のように見えました。
終盤のペンコフスキーの亡命計画、ソ連側の動きも恐かったし、これぞスパイ映画という緊迫感でした。これが実話とは(・_・;)
バレエを観劇するところ、今後の差し迫った状況を思う二人のシリアスな表情を、「白鳥の湖」の音楽がドラマチックに演出していて、とても印象的なシーンでした。とても厳しい状況の中で二人が再開するところは、感動しました(涙)
カンバーバッチ、経験がないスパイの心理描写がすごかった!別人のように痩せてるシーンは10キロ減量したらしいです@@
ペンコフスキー役のメラーブ・ニニッゼが渋い!インテリジェンスな雰囲気もよかった。
キューバ危機の裏で、ペンコフスキーのような人がいたんですね、こんなことが起こっていたなんて知らなかったです。
こちらも男の映画でしたねーお互いを思い行動した二人の姿に感動しました。
2作品、どちらもよかった!実話の重みを感じる見ごたえのあるスパイ映画でした。
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